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ー殺せんせーsideー
東雲さんが職員室から出て行ったあと、イリーナ先生がすぐに入ってきた。
「さっきの生徒」
「東雲さんのことですか？」
イリーナ先生は私の質問に答えないまま話を続けた。
「なんだか負のオーラをまとっているみたいだわ」
「負のオーラ？」
「………、なんでE組に来たの？
転校生ならA組からD組に入るはずでしょ？」
イリーナ先生の言葉になんと返したらいいのかわからなかった。
「やっぱり何か理由があるのね。
言いたくないならいいわ。私もあまり深く関わりたくないし」
それだけ言うと、いつものように自分の席に座りキーボードを叩き始めた。
かちゃかちゃと心地よい音が響く。私は今まであった違和感が取れた。
東雲さんがE組にきた理由は「言いたくない」のではなく「言えない」
つまり、「知らない」。
この理由を知っているのはおそらく烏間先生だろう。
どうして私は気がつかなかったのか。
彼女は一体、どんな秘密を抱えているのだろうか。
考えれば考えるほど、ワクワクが止まらない。
「これからより、楽しくなっていきそうですねぇ。ヌルフフフ」
ー
ーAsideー
教室に戻ると、やっぱりみんなの視線がこちらに集まる。
『何か用ですか？』
「そんなに固くならなくても。もっと楽しくやっていこうよ」
楽しく？
『楽しくってなんですか？何をどうやったら何がどれだけ楽しくなるんですか？』
「えっと、」
『さっきも言ったように、私は暗殺に協力はします。
ただ、そのために仲良くなろうとは思いません。
私にとって暗殺は、楽しかろうがそうでなかろうが関係ない』
「じゃあなんでE組来たわけ？」
「業くん」
業……。
「賞金狙い？賞金欲しいがためにE組入ったの？」
『あなたに関係ないでしょう？もう質問しないでください』
「言えない理由でもあんの？
恥ずかしい理由？悲しい理由？辛い理由？」
理由、そんなの知らない。
「黙ってないでなんとか言ったら？」
頭に血がのぼる。
しつこい、うざい。
『…知らない』
「は？」
『理由なんて知らない』
ダメなのに、抑えが
『効かない』
「何が？」
目が、
「おい！何してる」
混乱と焦りの中、一瞬目の前が真っ白になった。
いつのまにか、黒くて大きい男の後ろにいて、隠されているんだってわかった。
誰かが私を守ってくれた。
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eye(プロフ) - 悠李さん» ご指摘ありがとうございます！気づきませんでした…！訂正します！ (2019年8月4日 19時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
悠李 - すいません、11ページの「一部始終」というのは全てみていたと言う意味になるので正しくは「一部」だと思います…！ (2019年8月4日 18時) (レス) id: 9118a43d0b (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» えぇありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！ (2019年3月25日 15時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ( 'ω' )(プロフ) - eyeさん» うわ考えられてる！！！尊敬！！！ (2019年3月25日 13時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» トーカちゃんはラビットです！ラビットって書いたらバレるかな…と思ってカタカナで「ウサギ」にしてみました！ (2019年3月21日 12時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2018年4月11日 1時
