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ー渚sideー
東雲さんが教室から出て行った直後、僕の方にみんなの視線が集まる。
「えっと、どうしたの？」
「どうしたのじゃないぜ、渚」
「そうだよ渚」
「いつの間に東雲さんと仲良くなったんだよ！！」
「羨ましいー」
「何がきっかけで仲良くなったわけ！？」
「私も知りたい！！」
「業くんもさっき話してたよね」
今度は業くんが注目される。
「…別に、普通に接してればいいんじゃない？変に意識すると向こうも意識しちゃうと思うし」
「でもねぇ」
「それができたら苦労しないぜ？」
「渚は？どうやって仲良くなったの？」
「僕は…、」
イリーナ先生に追いかけられてたこと言っていいのかな？
「…僕は、よくわかんないや」
「えー！」
「渚らしいな」
僕らしいってどういうことなんだろう…。
なんとなく、東雲さんが出て行った教室のドアを見る。
嫌な予感がした。
ー
ーAsideー
職員室の前に行くと、甘ったるい香水の香りがした。
昨日よりきつい。
嫌がらせだったりして。
『イリーナ先生、東雲です』
中から声が聞こえる。
「入りなさい」
言われた通り中に入ると、イリーナ先生がこっちを向いていた。
『…話ってなんですか？』
「…ドアは開けたら閉めなさい。これは
心臓が飛び跳ねた。
“人間”を強調しているように聞こえたのは気のせいだろうか。
もし本当に強調したとするなら、私が喰種だということがバレてる？
それとも、試されてる？
「覚えておきなさい」
『すみません。以後気をつけます』
職員室と唯一の逃げ場「廊下」を繋ぐ空間が自分の手によって閉ざされる。
「座りなさい」
イリーナ先生が指差したのは他の先生のものだと思われるイスだった。
私は素直に座る。
「…すごく、緊張してるわね」
『そうですか？』
何も感じていないというようなそっけない態度で返す。
「何をそんなに警戒しているわけ？」
『警戒なんていません。…と言ったら嘘になります』
イリーナ先生は眉間にしわを寄せた。
『イリーナ先生は暗 殺者だと聞きました』
「そう。でも安心しなさい。
学校ではあんたは生徒。私は教師。ただそれだけの関係よ。それ以上でも以下でもない」
『たしかに。そうですね』
「そうよ」
そのあと沈黙が走った。
その間もイリーナ先生は私から目を逸らさなかった。
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eye(プロフ) - 悠李さん» ご指摘ありがとうございます！気づきませんでした…！訂正します！ (2019年8月4日 19時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
悠李 - すいません、11ページの「一部始終」というのは全てみていたと言う意味になるので正しくは「一部」だと思います…！ (2019年8月4日 18時) (レス) id: 9118a43d0b (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» えぇありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！ (2019年3月25日 15時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ( 'ω' )(プロフ) - eyeさん» うわ考えられてる！！！尊敬！！！ (2019年3月25日 13時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» トーカちゃんはラビットです！ラビットって書いたらバレるかな…と思ってカタカナで「ウサギ」にしてみました！ (2019年3月21日 12時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2018年4月11日 1時
