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ーAsideー
『そういうわけにもいかないんですよ』
ため息混じりに小声で言うと、業は不思議そうに首を傾げた。
『色々事情があるんです。とりあえず…行ってきます』
行ってきますとは言ったものの、やはり気は進まない。
どうするものかと悩んでいると、潮田渚、茅野カエデが教室に入ってきた。
ここは潮田渚に頼ってみよう。
何かいい案があるかもしれない。
無いなら…。諦めよう。
『潮田さん』
「ん？どうしたの？」
周りからの視線が刺さる。
私から誰かに話しかけるのが珍しいからだろうか。
『少し相談に乗ってほしくて』
「いいよ」
『ありがとうございます。今すぐじゃないとダメなんですけど』
「わかった。…えっと、教室じゃない方がいい？」
『教室でも…、大丈夫です』
「じゃあ端っこ行こうか」
潮田渚の後をついて行き、教室の端に行く。
『実は、イリーナ先生から呼び出されたんです』
「え！？あ、ごめん」
潮田渚は口を押さえた。
「それで？」
『行きたくないんですけど、どうすればいいですかね』
「んー、僕も東雲さんとビッチ先生の間で何があったか詳しく知ってるわけじゃないから
なんとも言えないけど…。行きたくないなら行かなきゃいいんじゃない？」
業と同じこと言ってるし。
本日2度目の「そういうわけにもいかないんですよ」を言ってやった。
『そういうわけにもいかないんですよ。行かなかったらみんなに怪しまれるんじゃないかって』
「まぁ、たしかに」
『ここは意を決して行くべきなんでしょうか』
「うーん」
『ですよね。行ってきます』
「まだ何も言ってないよ…」
だって。一向に案が出なさそうだから。
私だってずっと暇なわけじゃない。
行くなら早めに行きたい。
「じゃあ、何かあったらすぐ逃げてね」
『分かってます』
「あの先生何するかわからないよ。一応暗 殺者だから」
暗 殺者なんだ。
香水の香りが強すぎて血生臭さとかわからなかったな…。
よく嗅げばわかるかもしれないけど、あの甘ったるい香水の香りをたっぷり嗅ぐのは嫌だ。
『ちゃっと行ってちゃっと帰ってきます』
「うん。行ってらっしゃい」
潮田渚に背を向けて職員室へと向かう。
ああ、嫌だなぁ。
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eye(プロフ) - 悠李さん» ご指摘ありがとうございます！気づきませんでした…！訂正します！ (2019年8月4日 19時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
悠李 - すいません、11ページの「一部始終」というのは全てみていたと言う意味になるので正しくは「一部」だと思います…！ (2019年8月4日 18時) (レス) id: 9118a43d0b (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» えぇありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！ (2019年3月25日 15時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ( 'ω' )(プロフ) - eyeさん» うわ考えられてる！！！尊敬！！！ (2019年3月25日 13時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» トーカちゃんはラビットです！ラビットって書いたらバレるかな…と思ってカタカナで「ウサギ」にしてみました！ (2019年3月21日 12時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2018年4月11日 1時
