雨後__�� No side ページ29
.
釘崎と伏黒は、高専内の拝殿前に座っていた。
釘崎「長生きしろよ、って、自分が死んでりゃ世話ないわよ。
アンタ、仲間が死ぬの初めて？」
伏黒「
釘崎「ふーん、その割に平気そうね。」
伏黒「...オマエもな」
釘崎「当然でしょ、あって2週間かそこらよ。」
平気、と言いつつも二人の間に流れる空気は、静かで、とても冷たい。
釘崎「そんな男が死んで泣きわめくほど、チョロい女じゃないのよ。
Aとは違うんだから、」
静かに唇を噛み締める釘崎に、伏黒は目をやった。
伏黒「...那津代は？」
釘崎「自室。
...今朝も顔見てないわ。」
伏黒「...だろうな。」
伏黒は釘崎に向けていた視線を下に向ける。
釘崎「あの子にとっては、唯一無二の家族みたいなもんだから」
二人の間に、再び沈黙が生まれた。
伏黒「暑いな」
釘崎「そうね、夏服はまだかしら。」
真希「なんだ、いつにも増して辛気臭いな、恵。
お通夜かよ。」
石畳と靴が擦れる音が響く。
名前を呼ばれた伏黒が顔を上げると、そこにポニーテールに眼鏡をかけた女子が立っているのが見えた。
伏黒「禪院先輩」
真希「私を苗字で呼ぶんじゃ───────」
「真希！！真希！！」
被せられた声の方を見ると、大きな木の影から、パンダと1人の男子が顔を出している。
パンダ「マジで死んでるんですよ！！昨日！！一年坊が1人！！」
狗巻「おかか！！」
知らなかったのか、汗をダラダラ流す真希。
真希「は、や、く、い、え、や！！
これじゃ私が血も涙もない鬼みてぇだろ！！」
パンダ「実際そんな感じだぞ！？」
狗巻「ツナマヨ」
釘崎が呆気に取られた表情で伏黒に問う。
釘崎「誰？あの人(?)達」
伏黒「2年の先輩。
禪院先輩。呪具の扱いなら学生一だ。
呪言師、狗巻先輩。語彙がおにぎりの具しかない。
パンダ先輩。
あと一人、乙骨先輩って唯一手放しで尊敬できる人がいるが、今海外」
釘崎「アンタ、パンダをパンダで済ませるつもりか。
Aにどうやって説明すんのよ。」
伏黒「...」
釘崎「おい。」
漸く騒ぎをひと段落終えたように、パンダは、手を合わせて眉を寄せた。
パンダ「いやぁすまんな、喪中に。
だがオマエ達に、"京都姉妹校交流会"に出て欲しくてな」
.
雨後__�� No side→←雨後__�� No side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2361人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒猫 - 術式とか考えたり、設定がしっかりしてるこういう夢小説めっっっちゃ好みです！ありがとうございます！夢主と宿儺の関係性、こういうのを求めていた！話の途中に、感想書いてるので、もっと楽しみです！ (2023年1月7日 13時) (
レス) @page15 id: 7b714b9c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - 悠仁くん。聞いてください。。夢主さんは、、、実にタイプです← (2022年9月30日 5時) (レス) @page50 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
夜ﾖﾙ(プロフ) - 未渚美さん» 普通に笑いました。へけっ！！！ (2022年2月22日 23時) (レス) id: 4ec6e0e005 (このIDを非表示/違反報告)
未渚美 - 失礼しまーす！ へけ！・・・失礼しました。 (スミマセン(・×・)) (2022年2月22日 22時) (レス) @page41 id: d3e6f01a93 (このIDを非表示/違反報告)
夜ﾖﾙ(本垢分からんくなった！！！ぴえん！！)(プロフ) - サリトさん» もっちろんです！！！本当に助かります...!!! (2021年3月11日 6時) (レス) id: 4ec6e0e005 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜ﾖﾙ x他1人 | 作成日時：2020年12月20日 14時
