呪胎戴天-弐-__�� 虎杖 悠仁side ページ3
※流血表現あります。
.
呪霊は自身の下半身を破くように捨てた。
蛹のような皮が剥がれ、そこから足が姿を見せる。
ふんどしかい。てっきり何も履いてないんかと思ったわ。
虎杖「ふんどし一丁で動きやすくなりましたってか、」
口では笑って言って見せたが、額からは冷や汗が流れる。
さっきも殴ったが、全く効いていない。
むしろケラケラと楽しそうに笑うだけだ。
そりゃ、呪力の使い方なんてわかんねぇし当然だろうが。
でも今はそれでいい。
虎杖「(兎に角時間を稼─────)」
突如、目の前が白く光り、自分の体に浮遊感を感じた。
そしてその直後、身体中に猛烈な痛みが走る。
大きな音と視界に入った瓦礫で、壁に叩きつけられたのが分かった。
虎杖「あ"っ....が.....っ」
なんだあの光、呪力のバリアでここまで飛んだのか？
揺れる視界を留め、前を見る。
虎杖「！！」
すぐそこに、呪霊が迫っていた。
至近距離からの攻撃に、先程よりも辛い痛みが襲う。
壁はぶち破られたのか、俺の体は床に落ちた。
虎杖「ゲホ、ｹﾎｯ、」
呪霊の方から発せられる音がして、僅かな光を感じた。
虎杖「(また攻撃来る！
今当たれば、確実に─────!!!)」
俺は抵抗するために、両腕を広げた呪霊に向かって手を伸ばした。
光が目前に迫る。
虎杖「ぐ...う"ぅ"」
それは伸ばした両手にあたり、両手からは血がボタボタと落ちていく。
手が、焼けるように熱く、今まで感じたどんな痛みよりも、強い。
とうとう指は焼けたように、指先から崩れていった。
虎杖「(痛い痛い痛い辛い辛い辛い！！！なんで俺が！！！
あの時俺が指なんて拾わなければ、喰わなければ！！！
あの時、あの時、)」
指から流れ出た血が、俺の顔に当たる。
虎杖「(やめろ、考えるな！！！)」
頭の中で、後悔と恐怖が渦巻く。
嫌だ、もう嫌だ！！逃げたい！！逃げたい！！
死にたくない！！今ここで死んだとして、それは、
正しい死か！？
─────────考えるな！！！！！！！
虎杖「あﾞあﾞあﾞあﾞ！！！！」
��人を助けろ��
その言葉が頭に浮かぶ。
衝撃で飛ばされた体。
虎杖「(俺は、こんなに弱かったのか！！)」
呪胎戴天-弐-__�� No side→←呪胎戴天-弐-__�� No side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2361人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒猫 - 術式とか考えたり、設定がしっかりしてるこういう夢小説めっっっちゃ好みです！ありがとうございます！夢主と宿儺の関係性、こういうのを求めていた！話の途中に、感想書いてるので、もっと楽しみです！ (2023年1月7日 13時) (
レス) @page15 id: 7b714b9c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - 悠仁くん。聞いてください。。夢主さんは、、、実にタイプです← (2022年9月30日 5時) (レス) @page50 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
夜ﾖﾙ(プロフ) - 未渚美さん» 普通に笑いました。へけっ！！！ (2022年2月22日 23時) (レス) id: 4ec6e0e005 (このIDを非表示/違反報告)
未渚美 - 失礼しまーす！ へけ！・・・失礼しました。 (スミマセン(・×・)) (2022年2月22日 22時) (レス) @page41 id: d3e6f01a93 (このIDを非表示/違反報告)
夜ﾖﾙ(本垢分からんくなった！！！ぴえん！！)(プロフ) - サリトさん» もっちろんです！！！本当に助かります...!!! (2021年3月11日 6時) (レス) id: 4ec6e0e005 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜ﾖﾙ x他1人 | 作成日時：2020年12月20日 14時
