或る爆弾─其ノ漆 ページ23
Aside
敦「だからそんなタヒぬとか言わずに...爆弾捨てて、一緒に仕事探そう」
敦くんのあまりに低く、この世の絶望を丸ごと飲み込んだような声に思わずヒェッ…という声が出る。
谷崎「え、いや、僕は別にそういうのは別に」
あまりに想像していない展開に素の状態が出てくる谷崎さん。
太宰さんは、谷崎さんの油断したこの瞬間を見逃さず、今だ国木田君!!と叫んだ。
国木田「分かっている!!!手帳の頁を
国木田さんは手帳を取りだし、ペンで勢いよく何かを書いたあと、その頁を破った。
────異能力【独歩吟客】────
国木田「
破られた頁は薄い光を発しながら、徐々に形を変え、
国木田さんの異能力、独歩吟客は、手帳の頁のサイズより小さい物を生み出すことが出来る、という能力だ。
国木田さんは鉄線銃を構え、発泡した。
谷崎「なっ...!」
銃から発射したワイヤーが、谷崎さんの持っていたスイッチを弾き飛ばす。
太宰「確保!!!!」
国木田「だからわかっとるわァ!!!」
と叫びながら、谷崎さんの胸ぐらを掴んでそのまま投げた。
ガシャッという音の後、国木田さんは谷崎さんを床に押さえつけているのが見えた。
太宰「一丁上がり〜」
国木田「なにが一丁上がり〜だ。今だとか確保と言っているだけで、何にもしていないじゃないか」
太宰「それはそうだよ。だって国木田くんは、じゃんけんで"負け"たんだから」
国木田「お前...!」
と国木田さんが太宰さんを睨んだ瞬間。
谷崎「Aちゃん!!!」
A「はい!!!」
私は床に転がるスイッチを取る。
太宰「なっ」
国木田「A!!!」
A「ふふ、ごめんなさいね?この計画を持ち出したのは私...。まあ思った通り、国木田さんは油断してくれたわけだけど」
国木田「グッ...」
A「本当、異能力者は皆どこか心が歪だ」
私はスイッチを押し、爆弾を起動させる。
敦「あと5秒で爆発!!??」
敦くんは焦りながら、何を思ったのか爆弾に覆いかぶさった。
突然の行動に目を開く。
敦「あれ...僕は何をやってるんだ...」
太宰「莫迦ッ!!」
国木田「小僧!!!」
敦「ッ!!」
.
ピ──────────
.
爆弾のタイマーはゼロを指した。
153人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜ヨル(プロフ) - yuramatu0524さん» この世界の太宰さんの頭の中は、八割が夢主ちゃんで埋め尽くされています← (2020年5月6日 13時) (レス) id: c98efaf60d (このIDを非表示/違反報告)
yuramatu0524(プロフ) - 最後の太宰さんの頭の中に寒気がしたw (2020年5月6日 8時) (レス) id: 0bf737b52d (このIDを非表示/違反報告)
夜ヨル(プロフ) - まふぃんさん» うわぁーありがとうございます!やつがれ君実はギャグキャラっていうね(((新旧双黒どちらもツッコミor溺愛にしたかったので...!!!敦くんはツッコミの方が向いてる気がするんですよね笑もっとギャグ深められたらいいなって思います!!これからもよろしくお願いします!!! (2020年4月10日 22時) (レス) id: c98efaf60d (このIDを非表示/違反報告)
まふぃん - めっっっちゃ面白いです!芥川が夢主ちゃんに溺愛しているとは思わず、口からコーヒーが出ましたwこれからも頑張ってください! (2020年4月10日 21時) (レス) id: 51d4efd8ad (このIDを非表示/違反報告)
夜ヨル(プロフ) - うわあああ有難うございますううう!!!これからもバンバン更新します!!!!! (2020年3月20日 12時) (レス) id: c98efaf60d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜ヨル | 作成日時:2020年3月13日 19時