【まふまふ】猫が2人

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机を挟んで向き合うかたちで椅子に座った
やっと開放された...と思いきや、ずっとガン見されている

この人、どれだけ私のこと信用してくれないんだ
言わないって言ってんじゃん



『...で、何を私に求めてるわけ？』

「この事は誰にも言うな」

『だから言わないって...』

「信用できない」

『...はぁ...』



頬をついて溜息が出た

ホント、めんどくせー.......



『ねぇ、何でうさみんの前では素なわけ？』

「うさみんはいいんだよ。つか話逸らすな」

『ふーん...要はあれか、猫かぶりか』

「はぁ！？かぶってねーしｯ！」

『じゃあ何でクラスの前では僕って言ってんの？何で今と全然違うの？』

「そ、それは......」

『ほら、猫かぶってるじゃん』



カッとなって椅子から立ち上がる相川真冬
だけど、すぐに息詰まった
諦めたのかスッと椅子に腰を下ろし頭を抱えて深い溜め息

コイツ、追い詰められると嘘つけないタイプか



「そういうお前だって全然違うじゃん。人の事言えねーよな？」

『はぁ？アンタと同じにしないでくれる？私は隠してるつもりない』

「それにしてはうさみんの前とクラスの前では別人に見えるけど？」

『あの人とは小さい頃から一緒だから。そりゃ他人と対応は変わるでしょ』

「いや、変わりすぎだから」

『つか別人ってまさにアンタにあるような言葉じゃん』

「あぁ！？」



再び立ち上がって声をあげた

ホント忙しい人だな



「お前...俺をなんだと...」

『あのね』

「...？」

『何度も言うけど私、人に興味ないし...クラスの人も何があったってどーでもいい。だからアンタの事をクラスに言うつもりもないし、なんなら忘れるし。それぐらいどーでもいいって事』

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