【まふまふ】猫が2人

cat26 ページ28

「コレ、君達の仕事でしょ？人に押し付けるような人、僕嫌いだな〜」



冗談のように笑って言う相川真冬

だけど、冗談で言ってるわけじゃない...
なんとなくわかる...コイツが内心、マジで言ってる事ぐらい...



「で、でも！二見さんがやってくれるって...」

「さっき見てたけど、押し付けるように渡してたよね？”やってくれる”じゃなくて”やらせてる”じゃないの？」

「ｯ...」



彼女達の口から言葉が発される事はなかった
本当の事に言い返すことができない。ましてや相手は皆大好き相川真冬だ
どーせ、嫌われちゃうとか考えてんでしょ



「......ま、まふ君が言うなら...」



彼女はそう呟いて日誌を持って去っていった
その際、「ごめんねまふくん」と言ってった

いや、何がごめんねまふくんだよ。謝るのコッチだろ



「大丈夫？何かあったら何でも言ってね」

『......は？』



彼女達に少しイラついていると予想してなかった言葉が飛んでくる
いきなりの事に頭が真っ白
そして気づいた時には彼の方を見て声を出していた



「ん？どーかした？(おい、何か答えろよ。皆見てんだろｯ...)」



ニコッと笑う彼の裏が見えた

少しだけ見直したと思ったら結局コレだ



『いや、助かったよ...ありがと』

「どういたしまして」



どーせコイツもさっさと帰りたい。そう思ってんだろう

うん。私も早く帰りたい

私も荷物をまとめて教室から出ていくことに
その際、チラッと彼の方に目を向ければニコッと微笑んでいた

その笑顔はホントかどーかよくわかんないや

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