【まふまふ】猫が2人

cat12 ページ14

...わかってるくせに...

理由なんて一つしかないじゃん
相川真冬と話したが為に人に興味がない私に全部雑用を押し付ける
ソレ以外に何があるのよ...



「はぁ...何も言わないなら俺から質問するけど、いつからなの？」

『...6月とか、クラスも馴染んできた時期ぐらいじゃない？』

「...そんな前から...」



正直記憶にない
気付いたら私の手元には日誌やらプリントがあった

まぁ、1学期からなのは確かだし間違ってはないね



「お前は何で断らないの？」

『断ったら色々と面倒くさいから、後でどーせ何か言われる』

「でも嫌なんでしょ？嫌なら嫌って言えよ」

『私は極力人と話したくないの。「うん」って言えばすぐに会話は終わる』



今だってしょうがなく相川真冬と話してる
願うならさっさとココから出ていって欲しい



「じゃあ最後の質問。なんて言ってた？ソイツ等は」

『......』



その質問には「今日もいい？」って言われたと答えるべきなんだろう
だけど、その言葉はちょっと違う
正確には「まふくんと話したいからやって」

...バレバレなんだよ
用事なんて嘘に決まってる
というかおもいっきり私の前で会話してるし...



「何、女子から嫌がらせでもされてんの？イジメ？だったら尚更言えよ」

『...は？』



一瞬、一瞬だけ石のように固まった

嫌がらせ...？
そんなわけないじゃん
何でそんな事言い出すんだ...

...もしかしてこの人...



『本気でソレ言ってんの？』

「はぁ？」

『アンタと話したいからでしょ？わかってて聞いてるんじゃないの？』

「...えっ」

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