【まふまふ】猫が2人

cat9 ページ11

〜真冬said〜



”真冬〜諦めた方がいいぞ〜。そいつ、他人に全く興味ないから”



そういや、うさみんがそんな事言ってたっけ...
今のコイツの言葉聞いている限り人に興味なってガチっぽいな...
つか、こんなに他人はどうでもいいって思う奴、本当にいたんだ...



「......ん？」



それって自分以外は興味無いってことでいいんだよね？
え、もしかして自分大好きちゃん...？
うわ、コイツ見かけによらず結構......



『あ、勘違いはしないで』

「？？」

『私、人に興味ないって言ったけど自分が大好きとかないから。むしろ嫌い』

「......」



ホントなんなのコイツ...
俺の思考全て見抜いてるような事言いやがって...

超能力者か？？
あ、待って今のナシ
さすがにありえない発言だったわ



「へぇ...さっきまでの話からして、お前本当に人に興味ないんだな」

『さっきから何度も言ってんじゃん...』

「だから今はお前を信用する。本当に広めるつもりなさそうだし」

『はぁ...やっとわかってくれた』



大きな溜息をついて立ち上がる二見
リュックを手に持ってスマホを片手にいじりだした



『もう話ないよね？私帰るから』

「あ、ちょｯ！」

『...何、まだなんかあんの？』



また呼び止めてしまった
二見の顔には「ウザい」と書かれてるようで、すごい顔で睨まれる

うわ、わかりやす...



「お前、ココに用があって来たんじゃないの？」

『ただ日直の仕事をしに来ただけ。もうとっくに終わってる』

「...そう」



なんだ、そんだけど事か
変な気遣って損した...って、ん？
コイツ、今日日直だっけ？



『...つかさ』



すると手を首に当てて目を逸しながら小さく呟いた
そして二見はそのままドアまで歩いていき一度足を止めた



『休むためにココに来たんでしょ？前も疲れた顔してし』



そう言って二見はすごい速さで保健室から出ていった

え...アイツ、俺を気遣ったのか？
確かに疲れて休みたかったからココに来たけど...

意外と良い奴だな...教室にいる時はホントに静かで意味のわかんねー奴なのにさ、
いや、まぁ今でも意味のわかんねー奴だけど...

つーか、さっきアイツ人に興味がないって言ったよね？
クラスの奴らなんてどーでもいいって



”前も疲れた顔してたし”



「ちゃんと見てんじゃん...」

cat10→←cat8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す