【まふまふ】猫が2人

cat21 ページ23

〜真冬said〜



『昨日は...ごめん』



急に謝りだした二見
俺は状況についていけず、目を点にするばかり

なんでコイツが謝るんだ...
コイツが謝る必要が何処にあるんだよ...



『昨日から様子が可笑しかった』

「は...？」

『原因は私がアンタにとって嫌な事を言ったから...違う？』

「......」



そういう事か...
だからコイツ、こんな所に呼び出して...



”アンタと話したいからでしょ？わかってて聞いてるんじゃないの？”



俺は昨日コイツが言った言葉が忘れられなかった
確かにそのせいで俺は嫌な事を思い出して、二見の言う通り様子が可笑しかったかもしれない

だけどコイツが謝る必要はどこにもない

俺が悪いんだ
俺がクソ野郎だから...



『うさみんから聞いた、アンタが昔いじめられてた事』

「...」

『アンタ、人が信じられないってホント？』

「...」

『だからこの前、私の事信じてくれなかったんだよね？』

「...そうだけど、ソレが何？」



無意識に口調が悪くなってしまう



『私も人が信じられないから...』

「...えっ」

『私も前に色々あってさ...うさみんぐらいしか信じれられないんだよ』



何...言ってんだ、コイツ...
人を信じれられない...？

俺と同じ...？



『うさみんが言った。アンタと私は何処か似てるって』



え、俺と...二見が？



『面倒くさがり屋で少し不器用な所。思いたくないけどそうかもしれない』

「......」



...俺だって
俺だってそんなの思いたくねーよ
コイツと似た者同士とかごめんだっての


......でも、どこか俺と同じ人間がいてホッとしてる自分がいる...


こんな思いをするのは俺だけでいいと思ってた
なのに、1人でも気持ちがわかる奴がいるとこんなにも楽にもなれるなんて...



「...うさみんが」

『？？』

「うさみんが、最初に俺を見つけてくれたんだ...」

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