危険な兄妹

story23 ページ28

ワタナベside









俺の手をぎゅっと握ってすたすた歩くA

着いたのはコンビニじゃなくて公園。









ベンチに座って 向かい合う









「急にどした？」









A 「お兄ちゃん、ジン君に何か言った？」









「何も言ってない」









A「A達のこと知ってるのかも
、ふざけて言っただけかも知んないけど
目がまじだった、」









「いやジン 知ってると思うけど。笑」









A「え？」









「だってバレバレだったでしょ俺らｗ」









A「あ、そっか。 」









間抜けな顔してこっちを見るA









言うなら今しか無いかな、 最近2人きりの時間少ないし


なんて軽く言っていいかしんないけど









俺この前の夜わかった









「A何だかんだ言ってまだ俺のこと好きでしょ？」









「だからさ、ジンとはそのままでいいから、
前みたいな関係になれない？」









A side









自分で消していた思いを急に言われて









なんだか気持ちが軽くなったようななんとも言えない気持ちになった、









そう、 自分は 両方好きなんだ。









ジン君も、 お兄ちゃんも、









両方なんて我が儘じゃなかったの？









両方手に入るはずないんじゃなかったの？









でも目の前にはいつもの、ふたりきりの時にしか見せない顔のお兄ちゃん。









ダメ、









ダメ？









気が付くと自分からお兄ちゃんの胸の中に収まってた

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