あ ろっと おぶ…らぶ ▽７

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まさか、父たちがそんなことを考えてくれていたとは。
嬉しい気持ちもあるが…勉強を頑張っていると信じてくれている父に嘘をついてしまったことがとても申し訳なくなった。



「もしかして、何か用事でもあったか？」

「え、いや！なんもない、けど…急だからびっくりしただけ！」

「じゃあ用意しとけよ？午前中には出るからな」



夕飯の後、涼介は自室に戻って慌ててメッセージを送った。



涼介明日のこと聞いた?



すぐに既読が２つついたので、向こうも焦っているのだとわかる。



ゆーと聞いた。お父さんがそんなこと考えてるなんて知らなかった…

ゆーり明日、一緒になった時にバレるとかないよね?



すごく嫌な予感がする。

今日勉強していたと思われているということは、3人は父たちからその話を掘り返されるだろう。
昨日はどうだった、と言われて3人一緒に嘘を突き通せるだろうか。

それに、勉強を頑張っているから、と企画してくれたお泊まりに、罪悪感を感じてボロを出してしまう気がする。

そんなことになれば…


1年前の夏を思い出す。
お互い親にお尻を叩かれているとバレたあの日、3人は同じ空間でそれぞれの父からお仕置きを受けたのだ。


今回もバレれば、きっと容赦なくその場でお仕置きされてしまうはず…

あんな恥ずかしい思いはもう二度としたくない。



ゆーととりあえず、今日打ち合わせた通りにやろう。明日会ってからまた作戦考える。


涼介了解



こんなことになるなら、初めから素直に理由を話していればよかった。
こんなにも不安で、罪悪感でいっぱいになることもなかったのに…



「…やべ、課題進めないと…」



今日やった分と言えるように少しくらい手をつけていないとまずい。
涼介は驚異の集中力で課題を進め、疲れ切って眠りについた。

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