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今日だって家を出る前に、「俺がいなくてもちゃんと守るんだよ?できてなかったら、お尻、どうなるかわかってるね?」と脅された。
「わかってる」と返事をしたものの、鬼の居ぬ間に…と門限を気にせずに遊ぶことは既に心に決めていた。
いつもはお仕置きを気にして帰って来なければいけないのに、今日はその心配がない。
そんなチャンス、Aに言わせれば逃す方がおかしい。
「涼介だって知ってんでしょ、お兄ちゃん厳しいの。いつも我慢してるんだから、たまにはこれくらいいいでしょっ」
「わかるけど…お前まだ高校生だろ?こんな遅くまで…しかも制服のまま。心配になる気持ちもわかんだよ、」
「っなに、それ…」
涼介とは歳が近い。
昔は一緒に叱られることだってあったというのに、大人になるにつれてどんどん『兄』らしいことを言うようになった涼介に何故だか腹が立つ。
「涼介だって変わんないじゃん。まだ成人してないし、学生なのは同じでしょ」
「高校生と大学生じゃ違うだろ。それに、男と女でも違う」
「男だったら許されるの?じゃあ男に生まれてきたらよかったわ」
「そういうことじゃねえだろ!」
「なにがよ!女だから早く帰ってこいって、意味わかんないから!」
「はぁ…。俺だって高校生の時は門限8時だったよ。お前と同じ。でも、女だから危ないってこと、ホントにあるんだよ」
思わずケンカ腰になるが、軌道修正して言い聞かせる涼介はやはり兄の顔だ。
Aはどうも納得がいかない。
「心配すんだろ」
「別に…心配してくれなんて頼んでないし。ていうかさ、お兄ちゃんならまだしも、涼介は関係ないでしょ?ここに住んでるわけでもないんだしっ」
涼介の目がキツくなるが、Aは止まらない。
「だいたいママだっていい加減子離れしてよね。心配しなくたって平気だし、心配してもらわなくたっていいし!」
「…おまえ、ほんとに兄ちゃんに躾けられてんのか?」
その言葉の後に、グイッと手を引かれて膝に乗せられる。
状況を理解して咄嗟に起き上がろうとするが、背中を押されて体勢を戻された。
「っちょっと!やめて!!」
「門限破ったら“オシオキ”なんだろ?」
ばしっ
「いっ…」
ぱしんっ ばしっ
「つぅ…やめてよ!!」
スカートの上からでも十分痛い。
もがいて抵抗すると、連続で降ってくる。
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みつあめ(プロフ) - みゆうさん» リクエストは受け付けておりますので、もうしばらくお待ちいただければと思います。なかなか思うように書けていなくて時間がかかります。 (2021年2月4日 20時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - 有岡が遅刻してなかなか反省せずに怒られるのをお願いします!侑李と危険な遊びくらいのをお願いしたいです!現実設定でお願い致します。こちらの内容たのしみにしております!お忙しいと思いますが、よろしくお願いいたします。 (2021年1月31日 18時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - みゆうさん» なかなかお返事ができなくてすみません!リクエストとパスワードについて、長くなりそうなのでメッセージでお返事させてもらいます!マイボードの通知を確認していただけると助かります。 (2020年9月27日 13時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - FC2ブログの僕らを取り巻く世界のパスワードを、教えていただきたいです。 (2020年9月27日 6時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?有岡が遅刻してなかなか反省せずに怒られるのをお願いします!侑李と危険な遊びくらいのをお願いしたいです!現実設定でお願い致します。 (2020年9月24日 17時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつあめ | 作成日時:2020年9月22日 13時