・ ページ35
「な、なんで…」
「当たり前だろ?うちではそーいう約束なんだから」
「だ、だってだって!もうごめんなさいしたもんっ…」
「だーめっ。うそついて、人試すようなことして…門限も守らないし。 もう一回お説教のあと、たくさんお尻ペンペンするよ」
「えぇ〜〜っ、そんなのやだぁ〜〜っ!!」
やだやだと頬を膨らませる大貴に苦笑して、光は大貴を抱き上げた。
お仕置きを宣言したが、家に着くまでは甘やかしてあげようという光なりの優しさだ。
「ほーら、帰るよ」
「うぅ…ねぇパパぁ、おしおき、なしにしてぇ…」
「ダメだって言ってるでしょ」
「もうしない!いい子にするから…」
「ダメです〜」
「ねぇパパぁ〜っ…」
大貴は帰り道、「おしおきなしにして?」「ちょっとだけにして?」と何度も交渉してきたが、光はダメだと言ってかわした。
やだやだと駄々をこねて引っ付いてくる姿が可愛くて、つい許してしまいそうになるが…それとこれとは別だと、光はそういったことはきちんとしている。
もちろん、大貴の説得も虚しく、家に着いたあとは…
パチンッ!!
「あぁあんっ ごめんなさいっ!」
パチンッ!!
「いたぁいっ!!もぉやだ〜…」
「やだじゃない。反省しなさい」
パチンッ!!パチンッ!!
「ごめんなさいっ!!ふぇ…パパぁっ…」
光の大きな手が、小さなお尻の上に何度も落ちた。大貴はその度に手足を跳ね上がらせて、痛みに身を捩る。
パチンッ!パチンッ!パチンッ!…
「ごめんなさっ…もぉしないから〜っ!!」
宣言通り、お尻にたっぷりお仕置きをもらった大貴は泣き泣き反省した。
ひりひりと熱くなったお尻の痛みを感じながら、やっぱりお仕置きなんていらないのに!と思う大貴だった。
・
(おまけ)
「ゆうと、昨日はごめん…」
「ううん。大ちゃん、元気みたいでよかった。…今日は何して遊ぶ?」
「うーん…」
「…おしり、痛い?おうちでゲームにする?」
「えっ、なんで…!?」
「だって大ちゃん、痛そうな顔してるもん 笑」
「おしり、叩かれると痛いよねぇ」と少し恥ずかしそうに言う裕翔に、「あ、ゆーともされたことあるんだ」と大貴は意外に思い、少しだけ親近感が沸いたのだった。
(おわり)
88人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちとま - みつあめさん» もう何周も読まさせて頂いています!これからも過去の作品たちを読み返しながらゆっくり待っていますね(*ˊ▿ˋ*) (2022年11月27日 13時) (レス) id: 183d13b82a (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - いちとまさん» う、嬉しすぎます😭❤︎ありがとうございます!これからも面白いと思ってもらえる作品を残せるように頑張ります✨ (2022年11月22日 23時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
いちとま - みつあめさん» 書き方って、中々納得いくものに出会えないですよね!別の方のこのジャンルのお話を読んでも何処か物足りなさを感じて、結局みつあめ様の作品を読み返しているんですよね😂それ程に面白いと思っています!ご多忙だとは思いますが、いつまでも次の更新を待っています! (2022年11月22日 2時) (レス) id: 183d13b82a (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - いちとまさん» お久しぶりです!コメントありがとうございます✨作品を作る上で書き方は日々迷走して苦しんでいる部分でもあるので、褒めていただけてとても嬉しいです!これからもマイペースな更新になるかと思いますが、よろしくお願いします🙇♀️ (2022年11月20日 21時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
いちとま - 久しぶりにコメ失礼致します!僕はこのジャンルを取り扱われている方の作者様の中でもみつあめ様の書き方が1番好みなんですよね!なので、サイトの方も此方も更新すごく楽しみにしています!みつあめ様のペースで頑張って下さい(^-^) (2022年11月19日 21時) (レス) id: 183d13b82a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みつあめ | 作成日時:2022年8月3日 0時