隣の芝生は青い（Another ver）Hk/Ar ページ32
▽光パパとお隣の大ちゃんのはなし
・
その日。真面目なお隣の同級生、裕翔が門限の時間になっても帰ってこないと聞いて、それだけで大貴は驚いたというのに。
「もぉっ、心配したでしょ！門限過ぎても帰ってこないから…！」
「パパ…ごめんなさい…」
ぎゅうぎゅうと抱きしめ合うお隣の親子に、大貴は「おぉーっ」と驚いた。
それはまさに、テレビドラマの感動の再会シーンさながら。大貴にとって、門限を破ってげんこつの１つもないなんて、不思議だったし少し羨ましかった。
大貴は、成績は悪くないがかなりのヤンチャ。
考えるより先に体が動いてしまうので、イタズラやちょっとした好奇心で危険なことをしてしまうのは日常茶飯事だった。
光はそんな大貴のことを「完全に自分に似た」とお隣のパパ友に漏らしては頭を抱えているのだが、『悪いことはその場ですぐに叱る』『わかってもらえるまで諦めない』をモットーになんとか向き合ってきた。
その一つとしてお仕置きがある。
大貴が悪いことをしたらお尻を叩いて叱る、いわゆるお尻ペンペンのお仕置き。
大貴はそれに泣かされることも多く、小学校に進学してからは小さい子供のようなお仕置きに多少不満もあった。
お仕置きのあと、何がいけなかったのか、どうしたらよかったのかを丁寧に教えてくれて、「ごめんなさい」ができたら優しく抱きしめてくれるから、それが父の愛ゆえというのもわかっていたが…
当たり前だが、痛くて怖いお仕置きなんてない方がずっといい。
そんなこともあって、裕翔が門限を破ったのに叱られず、ただただ抱きしめられていたのが、大貴にとってはなんだかすごく特別に思えたのだ。
「ゆーとは、パパに怒られたりしないのかなぁ」
お隣の家には何度も遊びに行ったことがあるが、裕翔の父、慧が怒っているのは見たことがない。
裕翔は普段から怒られたりしないのかもしれないと思ったら、ますます羨ましい。
自分も、あんな風にただただ心配されて抱きしめられてみたい。
「……そーだっ！」
大貴は閃いた。自分も同じことをしてみればいいのだ。普通に門限を破ればお仕置きされるのは目に見えているので、迷子になったとでも言えばいい。そうしたら、光とドラマのワンシーンのような感動の再会ができるかもしれない。
考え出したらワクワクとして、実行せずにはいられない。
大貴は、機会を見計らって、すぐにそれを実行した。
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いちとま - みつあめさん» もう何周も読まさせて頂いています！これからも過去の作品たちを読み返しながらゆっくり待っていますね(*ˊ▿ˋ*) (2022年11月27日 13時) (
レス) id: 183d13b82a (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - いちとまさん» う、嬉しすぎます😭❤︎ありがとうございます！これからも面白いと思ってもらえる作品を残せるように頑張ります✨ (2022年11月22日 23時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
いちとま - みつあめさん» 書き方って、中々納得いくものに出会えないですよね！別の方のこのジャンルのお話を読んでも何処か物足りなさを感じて、結局みつあめ様の作品を読み返しているんですよね😂それ程に面白いと思っています！ご多忙だとは思いますが、いつまでも次の更新を待っています！ (2022年11月22日 2時) (レス) id: 183d13b82a (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - いちとまさん» お久しぶりです！コメントありがとうございます✨作品を作る上で書き方は日々迷走して苦しんでいる部分でもあるので、褒めていただけてとても嬉しいです！これからもマイペースな更新になるかと思いますが、よろしくお願いします🙇♀️ (2022年11月20日 21時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
いちとま - 久しぶりにコメ失礼致します！僕はこのジャンルを取り扱われている方の作者様の中でもみつあめ様の書き方が1番好みなんですよね！なので、サイトの方も此方も更新すごく楽しみにしています！みつあめ様のペースで頑張って下さい(^-^) (2022年11月19日 21時) (レス) id: 183d13b82a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつあめ | 作成日時：2022年8月3日 0時
