あ ろっと おぶ…らぶ ▽１０

思いがけない失敗 Hk/ln ページ12

▽光パパと慧くん。

おねしょネタなので苦手な人注意。
おねしょしたことをお仕置きって個人的に好きくないので叱られ理由は関連した別のこと。おねしょしてめそめそしてるショタは好き。





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夜中に目が覚めた慧は、気持ち悪いその感覚で一気に目が冴えた。



「え、あれ、、うそ、、」



水でもこぼしてしまったかのような湿った布団と、背中の辺りまでぐっしょり濡れているパジャマ。これは…



「うそだ、、」



信じたくない。おねしょなんて、もうとっくに卒業したと思っていた。今年の春に小学3年生に進級して、もう低学年のちびっ子ではないというのに…。



「どうしよ…」



隣は父の部屋だ。相談しに行こうか？と思ったが、慧はあまりに恥ずかしくてその勇気がなかった。

朝までにどうにかしなければと、焦ってベットのシーツをひっぱる。自分の着替えも用意して、それから…
夜中だというのにドタバタと騒いだ結果、不審に思った父が部屋に来てしまった。


ドアをノックされ、「慧？どうしたの？」と問われる。
慧は慌ててベッドの中に全てしまいこみ、自分も布団をかぶって丸くなった。



「慧？入るよ？」



控えめにドアが開き、光が心配そうに覗いた。



「どうした？慧、何かあった？」



どうしよう、どうしよう…と目が回りそうになる。おねしょなんて恥ずかしすぎて父にだって知られたくない。



「どっか悪いの？大丈夫？」



部屋の入り口にいた光が心配そうに入ってきて、丸まった布団の上からとんとんと慧を撫でた。慧はこのまま黙っていることもできなくなる。



「慧？」

「…お、、おなか、いたいっ…」

「おなか痛いの？トイレ行く？」



布団を被ったままぶるぶる首を振る。

どうしたものかと光は思った。いつも、具合が悪い慧は泣きながら甘えてくるのに、今日はそれがない。顔さえ見せてくれないなんて、よっぽど悪いのかもしれない。

近くの病院に急患はあったっけ？と思い出しながら、とりあえず少しでも楽になるようにと湯たんぽを作るために一度その場を離れた。



「…ぐすん、、」



光が部屋を出たのを確認して、慧は布団から出た。
汚れた布団もパジャマも、何一つ解決していない。さらにはお腹が痛いと父に嘘をついてしまった。
このまま嘘をつき通せるだろうか？病院に連れて行かれたりしないだろうか？何より、嘘がきらいな父にバレたら叱られるのではないか。

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