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｢だから､少しでも長く傍に居てあげたいの｣
そう言ったAの横顔は悲し気だった｡
｢いつ､先刻されたの?｣
恐る恐る訊いてみる｡
｢3か月前｣
あと半分しかない｡
｢でも､絶対半年って訳じゃないからさ……｣
懸命に慰めようと言葉を選んで放つ｡
｢それ､私も思った｡偉そうな医者を驚かせてやる｣
Aが急にスキップをし始めた｡
慌てて駆け足で付いて行く｡
｢翔ちゃん｣
｢何?｣
雀の鳴き声と共にAが言った｡
｢私が泣いたら抱き締めてくれる?｣
Aが泣いた所は見た事がない｡
想像してみる｡
……｡
｢分かった｡じゃあ､泣き止むまで抱き締めるから｣
力強く言うとAは飛びっきりの笑顔を見せた｡
朝日に負けない位の眩しい笑顔｡
もし､笑顔が消えてしまったら｡
俺が心も身体も温めてあげよう｡
｢Aと付き合って良かった｣
小さな声でそう呟いた｡
勿論､Aの耳には入っていない｡
と思う｡
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智菜 - こんにちは！智菜です♪ いい作品ですねっ！ これから、更新頑張って下さい… 応援します！させてください (2013年11月14日 16時) (
レス) id: e285a08572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：榛 | 作成日時：2013年11月4日 20時
