【小説】”普通”の高校生になるはずだった。

第21話#緊急依頼 ページ23

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＿寮


伊｢うー、暇ー。｣


葡｢あれ、水蜜君じゃん！花織ちゃんと一緒じゃないってめずらしいね！｣


伊｢花織は他の女子と一緒に遊びに行っちゃったの。｣


葡｢ふーん。今から僕蜂須賀君の部屋でお話するんだけど、来る？｣


伊｢どうしよっかn((プルルルル｣


伊織の声を遮るように固定電話の音がなる。たまたま近くにいた莉久が電話に出た。


莉｢もしもし…あ、先生！…えっと、4人しかいませんよ。…ふむふむ、分かりました！｣


莉久は電話を切ると、嬉しそうに駆け寄ってきた。


莉｢今とても暇な君たち、なんと緊急で依頼が来たぞ！｣


伊｢え、本当!?どんなやつ？｣


騒いでいたせいか、賢人が扉から顔を出す。


賢｢…どうした？｣


莉｢近くのショッピングモールで立てこもり事件だ。立てこもってるお店に依頼主の娘が居るらしくて、どんな手を使ってでも助けて欲しいらしい。｣


賢｢普通立てこもりってショッピングモールでしないよな…。｣


葡｢うん、広いしすぐ捕まっちゃいそうだよね！｣


ﾋﾟｺﾝとスマホの通知音が鳴りみてみると、任務の内容やマップが届いていた。


莉｢うーん、店内のマップと位置を見る限りいい選択なんじゃない？奥の方だし脱出経路も確保されている。｣


伊｢…このモール、花織達がいる所だ。｣


賢｢なっ!?｣


葡｢もしかして巻き込まれてたりして!!｣


莉｢行くぞ!!｣


＿モール


警察が到着し、お店の近くに居た野次馬達を帰らせると、交渉を始めた。


身代金を用意する事、逃走する際捕まえない事。この2つの条件をのめば人質を解放すると男の1人が叫んでいる。


二｢…今なら行けるかも。｣


華｢でも武器がない。それに一般客がいるから顔を隠す物も必要。｣


花｢相手も銃を持ってるしね。下手に動けば撃たれちゃう。｣


呉｢…あれ、伊織さんと蜂須賀さん、白川さんに脂楽さん!?｣


二｢え、賢人!?どこどこ？｣


4人が窓を見ると、男子4人が覆面をしてお店の裏口に向かっている姿を発見した。

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