文豪から愛しい貴女へ III

可愛い妹 <中原中也> ページ18

ミレーさんリクエスト

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ポートマフィアの幹部、中原中也の妹

その立場上……面倒臭い事が起きる

例えば拐われたり脅されたり殺されかけたり……

私自身にも異能はあるが兄さんは過保護だ

「A、お帰り」

家に帰ると兄さんはそう言って私に笑う

その笑みは他の女性が見たら堕ちる笑み

「……兄さん仕事は？」

「今日は早く終わったんだよ。偶にはと思って手前の好きなもん買ってきたぜ」

そう言って袋をちらつかせる兄さん

「兄さん……私は子供じゃ、ありませんから」

「そう言いながら食べたそうな目だなァ」

「仕方がないから食べてあげますよ」

そう言いながら内心すごく嬉しい

兄さんは私の何もかもを知っている

まあ、味覚も好みも似てるからだろうか

「……兄さんは食べないのですか？二個ありますよ」

「俺は良い。Aが食えよ」

そう言われて私は少し考えてから兄さんに差し出す

「え？」

「一口あげます」

そう言えば兄さんは嬉しそうに食べる

「ありがとな」

兄さんは私に甘いが、私も兄さんの笑顔に弱いかもしれない

「どういたしまして」

そう言って私はもう一つに手を出した









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中「リクエストありがとうな。Aの好きなもんは何でも知ってるぜ？当たり前だろ？」

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