中島敦の姉。『文スト』

30 ページ34

結局一緒に寝る……ということにはならず、中也は部下に仕事のことで呼ばれ、部屋を出ていった。すぐ戻るからなと言われ、部屋に戻れるという考えは飛んでいった。




「私も、虎に変身する異能を持つ者…」







『僕はっ…そんなつもりじゃ…！』


『わざとじゃ、なかったんだ…！』







敦の言葉を思い出す。わざとじゃない。なら、どうして…。




「右手が変身した時、私は制御をするのに精一杯だった…。勝手に動きそうだったから…」




Aとは違い、完全な虎に変身した敦。もし、自分と同じで、制御が出来なかったとしたら…。




「どう、なんだろ…。さっきは拒否したけれど…また会って、ちゃんと、話し、たい…な…」




眠気が襲い、目を開けられなくなる。目を閉じると、すぐ眠りについた。




ー


キリがいいので次にいきます

31→←29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す