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中也はそのまま休みもせず、仕事をしていた。が、限界はくるもの。目はほぼ開いておらず、こくりこくりと揺れている。




「んっ…」

「!A?」

「ちゅ、や…さん…?」




中也はベッドに駆け寄り、Aの顔色を見る。悪くなく、胸の動きから見て、呼吸も安定している。




「調子はどうだ?」

「大丈夫です。…その首…!わ、私!なんて事を!」

「急に起き上がるんじゃねえ!」

「首の傷、本当にすみません!!」




Aは勢いよく頭を下げる。が、中也はそれを止める。かすり傷だから大丈夫だと言って。




「手前が無事なら、それでいいンだよ」

「…ありがとうございます。あの、ここ、中也さんのお部屋…ですよね?私、どうして…」

「あァ、手前の首元を殴って気絶させて、ここに運んだ。一人でいたら、また何かあった時大変だからな」

「何から何まですみません」

「気にすんな」




中也は歯を出してニッと笑い、くしゃりとAの頭を撫でる。Aもつられて、笑った。




「(最初はよくわかんねぇ奴だったが…。こう話したり笑ったりしたのを見ると、普通に…)可愛いじゃねぇか」

「え?」

「ん?あー…何でもね」




思わず口から出ちまったと、中也は焦る。ちらっとAを見ると、俯いている。若干耳が赤い。




「(何で急に少女漫画っぽいシーンになるんだよ!)と、とりあえず寝ろ!まだ夜中だ!」

「ちゅ、中也さんは?もうこんな時間ですよ?」




中也は頭を掻きながら苦笑する。




「まだ資料やら報告書やら残ってんだよ。気にしないでさっさと寝ろ」

「わ、私、もう部屋に」

「ダメだ。何かあったらどうする気だ?」

「じゃ、じゃあ、私はソファで…」

「俺のこの部屋は、ソファは置いてねぇ。自宅にならあるが」





Aはどうしようと言っている。中也は溜息をつき、狭い脱衣場へ向かう。数秒で出てきたと思えば、ラフな格好で出てきた。




「お、おやすみになるんですよね?やっぱり部屋に戻ります!もう大丈夫ですし…」

「待て。姐さんに頼むって言われたんだ。帰せるかよ。こっちこい」

「…え?」




中也はベッドの半分を空け、そこをぽんぽんと叩いている。つまり…




「一緒に寝る…ということですか…?」

「それ以外にねえだろ」




(なんで急に!?)

(……俺は何を言ってるんだ)

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arena(プロフ) - あかりさん» 無言参加失礼しました…。読んでいただいて光栄です!ありがとうございます! (2018年1月29日 7時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! すごい面白いです これからも頑張って下さい! (2018年1月29日 2時) (レス) id: 59dc504c48 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - ちゅうや大好きさん» ありがとうございます! (2018年1月28日 13時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅうや大好き - すごく面白いです (2018年1月28日 12時) (レス) id: 2184bb70c3 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます。自分の作品の内容を忘れてしまう馬鹿ですが頑張ります!笑 (2018年1月22日 0時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:arena | 作成日時:2018年1月11日 21時

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