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敦は芥川に突っ込み、大きな音とともに煙がまう。先に煙から出たのは芥川だ。
「待て!」
「来い、人虎!」
敦は芥川を切り裂こうとするが、見えない壁阻まれた。が、敦は次から次へと拳を繰り出す。
「愚者め。僕の『羅生門』は空間をも喰らう。もう忘れたか」
「うるさい!!」
「つまらぬ。首を切り落とし、終わりだ」
芥川はひらりと避け、黒刃を繰り出す。敦の腹を貫通し、背中側に抜けた。敦はそのまま地面に倒れかけたが、黒布が敦の首に巻き付き、浮かす。黒刃が狙いを定めた時、Aが叫んだ。
「やめて…やめてください、芥川さん!」
「僕の邪魔か?」
「私…彼の話をちゃんと聞きます。だから、もう攻撃をしないでください…」
Aは芥川の服を掴むが、それを振り払う。甘えたことを言うなと、冷たい目でAを見た。
「次、邪魔をすれば貴様も殺す」
「で、でも…!」
「耳障りな声だ」
芥川は強くAを押した。Aはよろけ、尻餅をつく。芥川を見ると、敦を狙っていた黒刃が自分に向けられていた。恐怖で声が漏れる。
「僕は貴様の代わりに人虎を殺そうとしているのだ。なぜ止める。今、彼奴を殺さなければ、貴様が死ぬ」
「それでも、話を聞きたいです…。せめて、理由だけでも…っ!?」
黒刃がAの頬を少しだけ切りつける。少し遅れて血が伝う。痛みに顔を顰めた。芥川が次の言葉を発しようとした。が、驚いたように敦を振り返る。明らかに雰囲気が違うのだ。
「血…?姉さん、の、血…?」
手足だけ虎化していたが、徐々に全身が虎へと変わっていく。芥川は黒布を外した。敦は虎の嗅覚でAの血の匂いを嗅ぎとった。そして、それが敦の逆鱗に触れた。
「完全に虎化したか…」
「と、虎…?」
Aの脳裏に浮かぶ
「う、ぁ、ああ…!」
「A!…っ!」
虎は芥川とAに襲いかかる。Aは思い出した。昔、この虎に…敦に殺されかけたこと
「間に合わ…」
「伏せろ!!」
芥川は伏せると同時にAの襟を持ち、伏せさせる。すると、上から手が伸び、虎を殴り飛ばした。
「なかなかな力じゃねえか。手前等、無事か?」
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arena(プロフ) - あかりさん» 無言参加失礼しました…。読んでいただいて光栄です!ありがとうございます! (2018年1月29日 7時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! すごい面白いです これからも頑張って下さい! (2018年1月29日 2時) (レス) id: 59dc504c48 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - ちゅうや大好きさん» ありがとうございます! (2018年1月28日 13時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅうや大好き - すごく面白いです (2018年1月28日 12時) (レス) id: 2184bb70c3 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます。自分の作品の内容を忘れてしまう馬鹿ですが頑張ります!笑 (2018年1月22日 0時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:arena | 作成日時:2018年1月11日 21時