11 轟side ページ12
Aと会わなくなって、もう三週間。小田島とは頻繁に連絡を取り合い状況を確認している。最近になって漸く分かったのが、不良グループ達は一方的に鳳仙に恨みを抱いている奴らの仕業というのが発覚した。
だったら、俺は深く関係しているわけではないから、Aと会っても別に問題は無いだろう。根城も、もう見つかっている様だった。後は潰すだけだからと小田島が意気込んでいた。
轟家に着いたか?
いつもならこのくらいの時間には、連絡が来ていたはずなのに既に連絡してから小一時間程連絡が来ない。電話を掛けてみても出ない、何回かけても出ない。
轟A?
やっぱり連絡がこない、怪しい。何かに巻き込まれているのでは無いかと、小田島にまず連絡をしてみる。
轟Aが連絡に反応しない、何か知らないか
小田島確認する、ちょっと待て
俺が傍に居なかったばかりに、Aが。
「くそ!!!!」
思わず叫ぶと、一緒にいた辻と芝マンは突然のことに驚いている様子だった。
「おい、轟どうしたんだよ」
「Aが」
「轟の彼女がどうかしたのか?」
と、答えようとした時に小田島から電話がかかってきた。直ぐに電話に出ると聞きたくない言葉が聞こえてきた。
「Aちゃん、拉致られてる。取り敢えず、鳳仙まで来れる?」
すぐ様電話を切り、鳳仙まで向かう。辻と芝マンは何かを察したように俺の後をついてきた。暫くして鳳仙に着けば、ずらりと幹部連中含めて全員揃っていた。
「おい、どういうことか早く説明しろ」
「この前説明してた連中、俺たちに一方的な恨み抱いてたのは説明したよな。そいつらが佐智雄の妹、唯ちゃんを狙った。けど、そこにAちゃん、そしてもう一人女の子も居た。不運にも巻き込まれてしまって、拉致られた…けど、Aちゃんが体張って唯ちゃんとその子を解放させた。…それで、唯ちゃんの知らせを受けてこうなってる」
「なら何で、Aだけ残ってんだよ。狙ったのはその妹だろ?そいつらが妹の顔知らずに狙ったと思ってんのか?」
「俺らもそこはまだ分かってねぇの。俺らが巻き込んだ事だから俺らで今からカタをつけにいくつもり、轟ちゃんも来るでしょ?」
「…当たり前だろ。早く根城教えろ」
宥めるような口調で、小田島が淡々と説明する。
…俺は怒りの余り拳を静かに握りしめた。
289人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» どういたしまして´`*! (2022年10月24日 18時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ありがとうございます。またチャレンジしてきます! (2022年10月24日 17時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» それは良かったです´`*はい、プロフコピーで大丈夫かと!念の為検索できるか確認してきたので、大丈夫だと思います!◎ (2022年10月24日 16時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ハイ(//∇//)しかもまたお話更新で、朝から気持ち上がりました⤴︎ありがとうございます♡あと、Twitterお邪魔したいのですが見当らなくて…プロフ記載をコピーで大丈夫ですか?そちらの洋介さんも読みたくて(๑˃̵ᴗ˂̵) (2022年10月24日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» 確かに、こんな助けられ方するならいいですよね´`*最初は村山さんに全て助けてもらおうと思ったんですが、ここは轟に助けてもらった方がいいかなとおもってそうしました!そして村山さんには受け止めてもらう係になってもらいました、ときめきますよね❀. (2022年10月24日 0時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:可愛。 | 作成日時:2022年9月29日 14時