25話 ページ25
松「最近、及川の調子いまいちだな。」
岩「ったく…大会まであと何日もねーってのに。」
及川自身は自覚なさそうだが、周りからすると彼の調子はあまりよくなさそうだ。
花「原因はAちゃんだろうね。」
松「ここは俺達が一肌脱ぎますか。」
花「世話の焼ける主将を持ったもんだな。」
岩「めんどくせぇ。」
休憩時間に1人ぼーっとする及川を見ながら、3人はため息をついた。
翌日、揃って向かったのは2年5組。
松「あの及川を夢中にさせちゃうなんて、凄い子だよね。」
教室の外から目当ての人物を探した。
矢「ちーっす。先輩達何してるんすか？」
タイミングよく通りかかったのは矢巾。
岩「おーっす。Aいるか？」
花「ちょっと呼んで？」
矢「Aっすか？了解っす。」
訳は聞かずに、教室の中へ入って行った矢巾。
しばらくすると彼女を連れて出てきた。
『あれっ…皆さん。どうしたんですか？』
松「ごめんね。急に。」
岩「今、ちょっといいか？」
『は、はい…』
及川以外のバレー部員に呼び出されて若干戸惑っている様子のA。
花「矢巾ーありがとな。また部活で。」
花巻が後ろ手に手を振ると、律儀にもお辞儀して答えた矢巾。
少し場所を移動するともう一度「どうしたんですか？」と首を傾げたA。
岩「おう。及川と別れんのか？」
『はいっ？』
松「岩泉、ちょっと黙ろうか。」
岩「何でだよっ！」
花「ここは俺に任せて。」
岩泉をなだめる花巻。
花「及川と距離置いてるんだって？」
『いや、距離を置くというよりは…付き合い始めた頃に戻っただけですけど…？』
花「そっか。何で急に？」
松「他に気になるやつでも出来た？」
『えっ!?いやまさか！そんな事ありえません。』
ブンブンと胸の前で手を振るA。
岩「んじゃ、なんでだ？」
『もうすぐ大会ですよね？だから…バレーに集中してほしくて。』
Aの言葉に3人は顔を見合わせた。
『会いに行かなきゃ、とか…連絡しなきゃっていらない気を遣わせたくないんです。』
花「なるほどなー。」
松「俺達的には、Aちゃんの気遣いは凄くありがたいよ。今までみたいに自主練に乗り込んできてまで及川と一緒にいようとする子達より。」
『そんな人達がいたんですか…』
松川の言葉を聞いてAはあんぐりと口を開けた。
岩「Aの考えは分かったけどよ、それちゃんと及川に話してやってくれよ。あいつ悩んでるみたいだから。」
『及川さんが…』
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ポチ - 天女楽しみに待ってます！これからも頑張って下さい！！ (2017年3月30日 9時) (
レス) id: 69ba502fbd (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - ポチさん» コメントありがとうございます！わぁぁあぁぁ！嬉しいです(*'▽')これからも頑張りますね！了解です。天女も自信がついたら更新再開しようかなーと考え中なので、その時はよろしくお願いします！ (2017年3月29日 21時) (レス) id: 8381412bff (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - 本当に面白かったです！私は、炭酸さんの小説大好きなのでこれからも頑張ってください！出来れば、天女も消さないでほしいです (2017年3月29日 11時) (レス) id: 69ba502fbd (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - アンゴラさん» うわあああああありがとうございます(T_T)本当に嬉しいです！はいっ！頑張りますね(o^^o) (2017年3月6日 11時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
アンゴラ - はじめまして、今まで読んできた恋愛夢小説の中で一番と言っていいほど素敵な作品でした！主人公の女の子のさっぱりしてるけど、ちゃんと及川さんの事が大好きだし、及川さん自身のことをちゃんと考えてあげられる所がグッときました！これからも頑張ってください！ (2017年3月5日 20時) (レス) id: adb7c58c2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：炭酸 | 作成日時：2017年1月10日 0時
