手紙 ページ15
あれから一年が経った。
朝廷内も落ち着きを取り戻し、
僕も少しずつ悲しみから立ち直りつつあった。
ある日、僕は何を思い立ったか、
太子の部屋へと足を向けていた。
妹「太子、ちゃんと仕事してますか？」
返ってくるはずもない返事を待ってしまう。
ふと、太子の机を見ると、
『妹子へ』
手紙が置かれていた。
妹「まさか…ッ！」
僕は、封筒の中から便箋を出して
手紙を読み始めた。
妹子へ
久し振り！
元気にやってるか？
閻魔が特別に書いていい、って言ったから
書いてやったんだ。
ありがたく思え！
私はこっちで楽しくやってるぞ。
ただ、そんな生活でも
妹子や一色、馬子さん達が居ないから
寂しく思うときもある。
そんな時は、生前のことを思い出してます。
あぁ、あんなことして妹子に怒られたな、とか
一色が予防接種しに来た時抵抗して怒られたなとか。
って思い返すと、私怒られてばっかだな。
本当に迷惑かけてたんだな、と思ったよ。
そんな私の側に居てくれて、ありがとう。
そして、迷惑ばっかかけてごめん。
今度会う時には、妹子達に褒められるくらいまで
成長してるから覚悟しろよ！
だから、それまでちゃんと生きてね。
そうしないと飛鳥文化アタックでやっつけるからな！
じゃ、また会おう。
聖徳太子
妹「ひっく…うぅ…」
涙が止まらない。
そっちでも貴方なりに頑張ってるんですね。
太子、僕だって貴方から沢山のことを学びました。
そりゃ、あんた、バカみたいなことばっかしてましたよ？
でも、いっつもきらきらしてて、
色んなことに一生懸命な貴方は
ジャージの色と同じ
真っ青でだだっ広い空のようでした。
待っててくださいね、太子。
やるべきことしっかり終えて
もう大丈夫かな、って思うまで
絶対生きてやりますから。
妹「天国に喝入れに行ってやるわ！」
そう、真っ青な空に叫ぶと、
『待ってる。』
そんな太子の声が聞こえた気がした。
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鱗(プロフ) - 聖徳太子さん» お名前からご察ししますわ← 二人とも幸せになっていただきたい…！！閲覧コメありがとうございました☆ (2016年3月10日 17時) (
レス) id: 8a6988dbee (このIDを非表示/違反報告)
聖徳太子 - 太子・゜・(つД｀)・゜・太子大好き・゜・(つД｀)・゜・ (2016年3月9日 15時) (レス) id: 66173144b0 (このIDを非表示/違反報告)
鱗(プロフ) - 曽良くんと聖徳太子，大好き野郎さん» 返信遅くなりました泣 ありがとうございます！そう思っていただけて嬉しいです。誰にでも大切な人は居るものです。そう考えれば、自ら命を絶つことは愚かだと私は思いますね…。貴方様も命は大切にしてくださいね＾＾ (2015年3月21日 8時) (レス) id: 1d3cb7018d (このIDを非表示/違反報告)
曽良くんと聖徳太子,大好き野郎 - 感動しました。改めて生きることの大切さ,死ぬことの悲しみを深く実感しました(T▽T)これからも頑張ってください!! (2015年3月20日 17時) (レス) id: e4a7aed37d (このIDを非表示/違反報告)
闇風ヤク@アニオタ重症(プロフ) - 鱗さん» そうだねby閻魔 (2014年10月11日 16時) (レス) id: a55c4f8740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鱗 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rei10111/
作成日時：2014年9月2日 7時
