標的44 出発 ページ49
｢骸さん！｣｢骸様！｣｢骸！｣｢骸ちゃん！｣
僕の姿を見た4人は、わっと僕の周りに集まって、ぎゅうぎゅうと抱きしめてきました。
陸地へ向かう乗船中、幻術で作り出した烏に仲間の居場所を探させたところ、どうやら4人は逃げもせず、未だアジトの中にいるようでした。何をやっているのやらと思いながらも、いざこうして4人に会えると、自分の居場所に戻ってこられたのだと一安心します。
｢骸さん！ずっと会いたかったびょん！！｣
｢大丈夫だったか？お前ならここに帰ってくるって信じてたよ｣
｢骸様、痩せた……？｣
｢骸ちゃんともう離れたくないよ〜！｣
矢継ぎ早の会話に、なんだか懐かしさを感じます。
｢お前たち……色々と言いたいことはありますが、とにかく早速日本に発つので準備してください｣
その言葉を待っていましたとばかりに、4人はテキパキと準備をしだす。
｢ず、随分用意がいいですね…？｣
｢当たり前だ。この3ヶ月は日本に発つための準備をずっとしてきたからな｣
そう言ってランチアは、1枚の通帳を取り出し、僕に差し出します。そこに書かれた額は、僕がいた頃よりもはるかに膨れ上がったものです。
｢……まさか4人はこれを工面するために、逃げなかったのですか？｣
｢ああ。骸なら、すぐに行動するだろうと思ってたからな｣
ああ、僕はなんていい仲間と巡り会えたんでしょう。
復讐さえなければ、このまま4人で一緒に暮らしたいぐらい……いえ、今のはほんの冗談です。復讐があったからこそ、この4人と出会えたんですよね。
｢ところで、その後ろの奴らはなんれすか｣
｢ああ、一緒に脱獄した仲間ですよ。凄腕の殺し屋らしいです。どうやら彼らも日本に用があるそうなので今回は一緒に行きます｣
｢よろしくお願いしますね、骸一味｣
｢｢ヒャヒャ｣｣
やけに甲高い声で笑う双子に、4人は引き気味でした。僕も同じ気持ちですよ。
｢それでは、日本へ行きましょう｣
さて、ようやく僕の旅は始まりのスタートを切ります。
リックという男の正体、ボンゴレとの関係、ジャストリーベの因縁。まだまだ分からないことだらけで、どれが嘘で本当か、曖昧なままです。
ですが日本に行くことで、それも鮮明なものになるでしょう。
日本はボンゴレX世が住む国。�柔い慮龍燭任發△蠅泙后�そして僕のルーツ。
全てが紐解かれるのではないかと思うのです。
まずは囚人たちから聞いた、ランキングフータ。
彼を仲間に取り込みましょう。
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南条(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 感想ありがとうございます！とても励みになります…！ (2018年4月10日 7時) (
レス) id: 05ac4354b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです！自分のペースで更新頑張ってください！ (2018年4月7日 4時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：南条 | 作成日時：2013年8月30日 0時
