標的4 両親 ページ4
君は転生、前世というものを信じるかい?
人は性別を変え、種類を変え、何度も生まれ変わり続けるーーー根拠もなにもない馬鹿げた空想理論だけれど、私は信じてる…というか
「あらどうしたの?そんな不貞腐れた顔してると綺麗な顔で台無しよ」
「でも母さん、恭弥はどんな顔をしたって様になるじゃないか」
「それもそうねお父さん」
この親バカどもせいで信じざるをえないというか…
私……僕は、雲雀恭弥という男になって3年がすぎた。時間とは実に早い。それは前世で死んだ時に嫌でも実感したことだけど。
「かーさん、とーさん」
「あらなあに?」
「おーどうした恭弥?」
最初は戸惑った。この二人をはたして母さん父さんと、この私が呼んでもいいのかと。
"僕"は二人の子だけど、"私"は違う。なのに二人はこの"私"に愛をくれた。
真っ直ぐで、暖かい愛を。まだまだ前世と決別できず、二人に無愛想に当たってしまう私に、数えきれないほどくれた。
いつか"私"を殺さなければいけない時がくるだろう。はたして二人はその時も私を愛してくれるだろうか……
ああ、これはきっと愚問だな。
二人は僕だろうと私だろうと愛してくれる。
あの二人のことを考えればすぐにわかることだ。
だから私は今日もまた甘えてしまう。この幸せな日々をくれる二人に。
父さん母さん、
「だいすき!!」
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南条(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 感想ありがとうございます！とても励みになります…！ (2018年4月10日 7時) (
レス) id: 05ac4354b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです！自分のペースで更新頑張ってください！ (2018年4月7日 4時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：南条 | 作成日時：2013年8月30日 0時
