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これで、1人はもう銃を握れなくなった
もう一人も動揺が見られる
これで、少しは時間が稼げた
いける。
Aは腰についたピストルを手にとり
一発目を負傷のない二人目を狙い打った
「わああ!」
…不発
もう、一発
次に放った一発は頬を擦っただけで致命傷とは程遠い
「ギャア!」
残りの銃弾は一発だけになった
この一発を逃せば
絶好のチャンスを逃してしまう
Aに一筋汗が流れた
お願い、当たって
その引き金に力を入れた途端、
相手も動揺を見せながらも、また銃弾を放った
危ない…!
Aは必死に避けたものの
動揺と焦りと困惑で相手の命中率は格段に下がっていた
現に今放った銃弾はAが避けなくとも不発だった
良かった…までは言い切れない?
確かにこの状況じゃ、Aの死ぬ確率は少ない
だが、それではこの二人目は殺れないのだ
さっきまではいけると思ってたのに
また先程と似た攻防戦が再開された
Aの顔に焦りが見え始める
久しぶりだったのだ、こんなに手こずるのは
どうする?
この状況じゃ私の命中率まで下がっている…
走っていながらもAの視線はずっとあの2人だ
今?いや違う、
大変だ、わからなくなってきてる
どうすれば、もう無理だ
足に力がはいらなってきた…
体力の限界が見え始め、
ぐるぐると頭の中で考えていたその時、薄暗闇の中に光が入った
目を細めなければ直視できないほどに
「これ以上無駄な足掻きはやめろ、ガキども」
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作者名:りんりん | 作成日時:2018年4月14日 20時