アーヤの妹

夜のお出かけ ページ32

「会いたい
今から会える？」
黒木がきいてきた

「会えるよ」

「家まで迎えに行く」

「うん、待ってる」
そういって電話を切った

フフッ思わず笑みが漏れる

さぁ、準備しよ

準備が終わって１階に下りる

「母さん、ちょっと遊びに行ってくる」

「何いってるの？
今何時だと思ってるのよ」

ピンポーン

「じゃあ、家の前で良いから」

「だめです
かえってもらいますからね」

ガチャ

「今、何時だと思ってるんですか・・」

「すみませんぼくが
Aさんに無理をいったんです」

「え、黒木くんだったの！！
　だったら安心ね！」

「母さん言っていいの？」

「ええ、いいわよ
いってらっしゃい！」

「では、大切な娘さん
預からせていただきますね」

しばらく二人で黙って歩いた

「母さんと知り合いだったんだ」

「ああ、アーヤがらみでね」

「ふーん、彩の事アーヤってよぶんだ」

「何どうしたの
　ヤキモチ？」

「うるさい」

「大丈夫だよ
Aしか見てないから」

「なんでそんな
こっぱずかしいしいことが言えるかな」

「Aもいつもいってるじゃん」

「それとこれとは別なの」

月の光るなか
私と黒木の笑い声が響いた

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