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「何でも丸く収まったらええと思うよな。せやけど実際は丸く収まらんことの方が多いやんか。１００パーセント整ってはないけど、まあこんなもんやなあって思えたらそんでええと思うねん」
「…」
「あのお月さん、僕みたいやわ」
中間さんの言葉がふわりふわりと夜空を漂う。中間さんは今、何を考えているのだろう。
「何かあったんですか？」
「久しぶりに親と会ってさ。血繋がってても難しいこと多いなあって」
スン、と鼻を啜る音が聞こえる。
魔法使いは孤独だ。人のために魔法を使うことはできるが、自分のために魔法を使うことはできない。
「俺もそれでいいと思います」
「え？」
「中間さんの言う通り、１００パーセント納得できる結果なんてないと思います。後はもう自分の捉え方次第ですよね」
「重岡くん」
「ちなみに俺は、中間さんは満月やと思いますよ」
目の前に中間さんはいないけれど、俺はしっかりと首を縦に振ってみせた。電話口から小さく息を吸う音が聞こえる。
「ほんまやね。重岡くんも魔法使いやったんやね」
「まだ見習いです」
そう言うと、中間さんは小さく笑った。その後来週の金曜に来てほしいところがあること、照史さんのお店でお別れ会をすることを伝えた。
中間さんは特に俺を窺う様子もなく、「はあーい」と了解してくれた。
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Hana(プロフ) - ころさん» コメントありがとうございました。前作に引き続き読んでくださっているようで嬉しいです。また次作の更新を楽しみにしていてください。 (2021年8月23日 20時) (
レス) id: a0a6b60e39 (このIDを非表示/違反報告)
Hana(プロフ) - #TODAYさん» コメントありがとうございました。楽しんでいただけたようで何よりです。 (2021年8月23日 20時) (レス) id: a0a6b60e39 (このIDを非表示/違反報告)
ころ(プロフ) - 完結おめでとうございす。心あったまるような愛くるしい作品をありがとうございます。とても大好きな作品です！番外編や次作がありましたら、楽しみにしてます。陰ながら応援させていただきます。 (2021年8月19日 9時) (レス) id: 6fc41468f4 (このIDを非表示/違反報告)
#TODAY(プロフ) - とても好きな作品でした。完結まで書いて下さりありがとうございました。番外編がありましたら、そちらも楽しみにしております…！ (2021年8月18日 23時) (レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hana | 作成日時：2021年6月11日 22時
