第七師団の復讐幼女 (ページ31)

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鶴見中尉はすぐに追いかけるべく、兵舎の外にある馬小屋へと向かっていった。

そんな中私はただただ呆然と遺体を見るしかなかった。

やらなくちゃと思っても体が動かない。

おまけに腕なんかは前の方にだらんと垂れているだけ。

全く動く気配がない。

体が言うことを聞かない。

なんで死んじゃったの。

珍しく私から謝ろうとしたのに。

蹴ってごめんって、謝ろうとしたのに。

ほら、だからやめとけって言ったじゃん。

なんで私の許可なく逝っちゃったの？

嘘つき。

嘘つき。

死なないって自分の口からも言ってたじゃん。

もう話すことできないの？

そもそもなんでこんなことになってしまったのだろう。

ただの一等卒のくせに。

聞かないからこんなことになるんだよ。

こころと頭の中がごちゃつく。

自分の言うことを聞かなかったことを怒っているのか。あるいは

単純に死を受けいられずにいるだけなのか。

どっちかなんて分からない。

優作くんの時もそうだった。

混乱したし悲しかった。

どんなに思いつめても、約束したのにどうして死んでしまったのか。

『人間には果たせる約束とそうでないものがある。くよくよせずに次へいけ。何があっても私はお前

の味方だ。愛してるぞ。私のシキ。』

かつてあの死神からもらった言葉。

ここで思い出すなんて重症だな。

ムカつく。

聞かなかったうえに死んでくるなんて。

役立たず。

バカ。