第七師団の復讐幼女 (ページ25)

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あんなに私をぞくぞくさせるのは戦争と強い相手だけ。

勿論強い相手は一人に付き何回でもやれるから好きだ。

じゃあ何に疑問を抱いたか。

それは、戦争をする理由だ。

当時日本は、自分の国を植民地にされないため戦った。

今となっては立派な理由だと思う。

でもあの頃の私は違った。

努力して実力をつけていったとしても評価されない自分よりも、性格と人間性だけでちやほやされるアイツのほうが高く評価されているのがすごく嫌だったのだ。

アイツのことは今でも嫌いだ。

だから私は、こんな不平等は世界なくなってしまえばいい。この先ずっと差別されて生きていくぐらいなら死んだほうがマシ。

そんなことばかり思っていた。

だから別に死んでも植民地にされても何も思わない。

左頬に砲弾をうけたときは、あぁやっと開放された。思うことこれ一択だった。

これでやっと楽になれる。

楽しい時間とともにサヨウナラ。

でも、

生き残ってしまった。

血の滲んだ包帯を全身にぐるぐる巻に巻かれていた。周りの医療部隊は安心の声を漏らした。

そして周りから更に嫌われる元凶のもと。

左頬の傷跡。

当たり前だが、これはどうしても残ってしまうとのこと。

聞かされて鏡を見たときは絶望した。

肌には合わない濃い、くっきりとしたギザギザな傷跡。

よりいっそ自分が醜く思った。

それからというもの。一言で表すのならメチャクチャだった。

周りからは、キズモノ、醜女呼ばわり。

たくさん嫌がらだって受けた。

たくさん泣いた。

でもあの死神は私のことを否定せずナツ同様の愛情をたくさん注いでくれた。

でもその愛情は成長とともに嘘だと気づく。

結局誰も私のことは愛しくれない。肯定してくれない。認めてくれない。求めてくれない。

ずっと一人

気にしないふりして生活していく内に、何故か私のもとにあの兄弟がやってきた。

二階堂兄弟だ。