第七師団の復讐幼女 (ページ23)

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ブルルッブルルッ！！

「はい。大人しくね。すぐ終わるから。」

首を振って鼻息を荒くする馬に声をかけながら注射器で睡眠薬を入れる。

入れると馬は五秒ぐらいで大人しくなりウトウトしながら体を丸めて寝だした。

さて。あとの今でも興奮して馬小屋を抜け出しそうな馬は、、、。

ヒヒィィィーーン！！！ブルルッブルルッ！！！

あの二頭か。

ここの馬小屋にいる馬はどれも毛が茶色くて普段はよっぽどの事もなければ大人しい子達ばかりだ。

にしても今日の夜は不思議なことばかりだ。

気は乱すし、馬は暴れるわで。

ふと夜空を見上げる。

空には黒っぽい青を背景に美しい青白い光を放つまんまるな月が堂々と居場所を示すように浮かんでいる。

そんな月は今日も誰かに称賛されて輝いている。

いや、違うな。

称賛関係なく輝いているんだ。

この月は輝きたいから輝いている。

たとえ誰も月を褒めなくなってもこの月は毎日堂々と輝き続けるのだろうな。

、、、。

そんなことないか。

あるにはあるが、月が輝くのは太陽の原理だ。

つまりは太陽のおかげ。

太陽の光を通じて輝きを発している。

なんでそんな柄にも合わないことを思ったのか。

『シキ殿、今日は満月ですよ。綺麗ですね。あ、そうだ。団子を買ったのですが一緒に食べませんか？せっかくの月ですからね。お月見と行きましょう！』

まぁ、たまにはいっか。