第七師団の復讐幼女 (ページ22)

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「外の馬が不自然に怯えているのです。」

裏口から出て部下にすぐ言われたことだった。

どうやら外の馬が何かに気づいて怯えている模様。

「野犬とかじゃない？」

「いえ、我々もそう思い外を見に行ったのですが野犬やましてや生き物らしきものは一切見ませんでした。」

だとしたらすごく不自然。一体何があったのやら。

「それで、夜蝶花少尉の薬で眠らせとけと鶴見中尉から言われていまして、、、。」

原因が分からないのならとりあえず眠らせとけということか。

睡眠薬ならこの前眠れない時に作ったからある。

「分かった。伝達ご苦労。」

「はっ！」

部下との会話を終えてから早速自室に向かうことにした。

回れ右をし、長い廊下を音を立てて渡る。

木製の廊下はブーツと相性よくコト、コト、といい音を響かせる。

いつ聞いてもいい音だと思う。

心が和らいでいく。

和らぐ、、、、、。

嫌われ者の少尉か、、、。

先程浩平に言われたことを思い出す。

そういえばこれからどうしよう。

音で和らいでいたはずの心が、またズーンと圧がかかる。

まぁ、あの回し蹴りに懲りて杉元殺しを諦めるか。

仮に二人が来なくても杉元と遊べば解決か。

だってあれは私のある意味新しいオモチャなのだから。

寂しくて虚しい思いはもうしない。

そう思ったあと、私は軍帽のつばの部分をぐっと下に下げる。

まるで口角の上がった顔を隠すように。

なーんて。