第七師団の復讐幼女 (ページ14)

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当時の私は背丈もほとんどなく、力が弱かった。

だからどうすれば相手を殺せるか、考えた末、毒を作るという考えに至った。

毒を使えば刺すだけで致命傷を与えて殺せるわけだし、一石二鳥だと考えたのだ。

しかし、やってみれば意外と難しくて開発するに至ってすごい時間と労力を使った。

やっと開発できたと思ったら今度は武器の問題。

いちいち刃物に毒を塗るのに敵は待ってくれるか。

答えはノーだ。

鉄にあらかじめ刷り込ませるか。それとも鞘に毒を含ませそこで毒を保管するか。

両方試したが、全て失敗に終わった。

そこで、新たな解決案が生まれた。

鞘のほうがだめならあらかじめ懐に仕込んでそこで毒を補充させればいいのでは。

そうと決まれば行動あるのみ。

結果は見事成功した。

軍服の大きさからして最大二十四本は投げ剣をしまえる。

大勢を殺すなら投げ剣を真剣のように使えばいいし、毒が弱くなったら別の剣を使えばいいだけの話。

弱点を言うなら手入れが面倒くさいことだけ。

そこさえ我慢すればあとはただの有能投げ剣。

まぁ、それでも。

誰にも認められることはなかったのだが。

話は戻り、次は虫の毒の方をやろうと瓶を掴む。

虫は主に毛虫やジャコウアゲハ、あとはカバキコマチグモなど。

どんな毒ができるか楽しみだと思い、早速調合しようとしたとき、

バンっっっ！！！！と言う大きい音とともに息を切らした一等卒が部屋に入ってきた。

「ぜぇ、夜蝶花、、、少尉っハァ、すぎもとが、、、。」

「ゆっくりでいいから。どうした？」

ゼェゼェと息を切らす一等卒により口元に耳を傾ける。

すると、驚きの言葉が耳に届いた。

「杉元が部屋で二階堂と暴れておりました！！！」

あの野郎っ！