第七師団の復讐幼女 (ページ12)

今日:27 hit、昨日:17 hit、合計:1,617 hit

不穏ページ12

「適当な牢にぶち込んどけ。」

「はい！」

味方にならないのならいたぶって情報を吐き出させるしかない。

後で薬棚から毛虫の毒とってこなくっちゃ。

「さて、私もそろそろ行こうかな。夜蝶花少尉も仕事に戻るように。」

「御意。」

鶴見中尉が出ていったあと、私も自室に向かおうとする。

ただ、少し気がかりなことがあった。

「ーーーー、、、、。」

「ーーーーーー、、、！！！」

「ーーーー。」

顔に影がかかっていてなんとも恐ろしい雰囲気を出しながらボソボソと二人で内緒話している二階堂が一向に部屋から出ないのだ。

「二階堂？そろそろ出ろ。鍵閉めるから。」

気になって声をかけても、

「ーーーーーーーーーーーーー、、、、。」

「ーーーーーー、、、！！！」

こちらの声も聞こえていないような感じで二人で内緒話し続ける。

いや、もしかしたら無視をしているのかもしれない。

そう考えるとムッとしてきた。

洋平の耳元で叫んでやろうと側により、早速やろうと思った途端、

「あの杉元ってやつぶっ殺してやろうか、、、！！！」

「フフフ、名案だな。それ。」

その瞬間全身がゾッとした。

殺る分にはいいのだが、あとが怖い。

昔よく杉元について話してもらったからもしかしたらだけど、

返り討ちにされて殺される。

聞いただけだから分からないが、考えてみても持ち前の戦闘能力と不死身力で返り討ちにされるのが目に見えている。

それだけは絶対に嫌だ。

コイツラがいなくなるのは。

冷や汗がたらりと頬をつたう。

しばらく顔面蒼白になっていると突然視覚がひかり、意識がはっと戻る。

そうだ。部屋の鍵をかけないと。

「二階堂。」

少し大きめの声で声をかける。

すると二人もハッとした顔をしてこちらを見る。

「鍵かけるから。」

「あ、失礼しました。」

と言い、二人ともそそくさと部屋を出ていった。

コイツラのことだから、また二人で取り返しのつかない冗談言っているとは思うけど。

二人が出て行く瞬間ぼそっと呟く。

「死ぬなよ。二人とも。」

お前ら二人と喋るのが私の生きがいなんだから。