第七師団の復讐幼女 (ページ11)

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「だがな、杉元、

この場を生き延びる方法が一つだけある。」

こいつが生き延びれる一つだけの方法。

それは、

「「私/鶴見中尉の下につくことだ。」」

そう言うと男は眼光を鋭くし、明らかな殺意をこちらがに向けてきた。

「私は部下を戦争でたくさん失った。人手が足りん。百名弱の人員が北海道各地に散らばり活動しているに過ぎない。」

すると今度は、

「金塊を山分けするにはお仲間が多すぎやしないかい？」

という疑問をこちらにぶつけてきた。

「金塊は軍資金だよ。」

と、答えてあげると今度は、

「あんたら一体何をする気だ？その軍資金は何に使うんだ？」

と、更に疑問をぶつけてきた。

「アメリカの武器を買う。後に第七師団を乗っ取り、天然資源の通り道である主要な港町を制圧したあと、

北海道を手に入れる。」

「そういうことだ。」

と、鶴見中尉はウンウンとうなずく。

しかし、説明しても杉元は納得しない様子を見せた。

そんな杉元に鶴見中尉は言う。

「戦場では英雄だったのに故郷に帰れば放浪生活。

なにか報われたか？

失ったもののほうが多くはないか？」

「私はお前のような勇猛な兵士がほしい。我々と共に戦ってくれ。」

杉元は頬に刺さった串をプツッと抜くと、一言、

「付き合ってられん。」

どうやら仲間にはなってくれる気はないようだ。

「ロウソクボリボリしちゃおうか。」