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『っ！？』
突然の事で声が出なかった。でも結果的によかった。
「なんの部屋だここは」
『(ええ！！知らない声ですね！！！ふーあーゆー！？！？)』
幸いな事に窓とは離れたソファの影に隠れていたので入ってきて早々にバレる事は無かった。てかここ2階！！
そろ〜〜〜っと相手の様子を窺う。
『(……あ〜〜いかにもモブっぽい、これ絶対に幹部達にやられるだろ)』
再びソファの後ろに隠れ身を小さくしてこれでもかと失礼な事を考えていた。
少しでも音を出せばバレるだろう。
名前が分からないのでモブAとしよう、特にお目当ての部屋でも無かったのか早々に扉へ向かっている。私は対角になるようにじりじりと移動していた………のだが。
『い…っ(小声)』
「……ん？」
手で、窓ガラスの破片を、触ってしまった。
やばい。
ドスドスと足音が聞こえて
「誰だ」
『………ﾁｯｽ』
「A！？アカン……！」
一方その頃、Aの絞り出した声を聞いたロボロは焦っていた。頭上の天の輪が大きくなり、テレパスの範囲を広げ幹部全員に伝達する。
［恐らくAが捕まった！場所は2階の小休憩室や！］
幹部達からそれぞれ返事が返ってくる。中には返事すらせずものすごいスピードで向かっていく者もいた。
「……無事でいてくれ」
己に与えられた仕事を全うすべく動けない天の声は、強く拳を握った。
城を襲撃してきたのはそこそこの人数だった。どいつの能力かは分からないが、透明かテレポーテーションだろう、隙を突かれて裏門を爆破、潜入されたのだ。
とはいえロボロの能力で大体の位置の把握は出来た。あとは幹部と兵で囲めばいい段階ではあった。現に何人かは既に捕まっている。
だがやはり城を襲撃するくらいだ、強者はいる。負けはしないだろうが多少痛手は負うだろう、そのくらいに考えていた。
問題はAだ。だから居場所の把握の為に襲撃者がいないかつ、誰かがいる部屋にテレパスを飛ばした。そこにAがいるなら応答があるだろう。
音の反射で誰かがいることは分かるのだが、応答がないとそれが誰なのかが分からないのだ。この能力の欠点でもある。
慣れている奴なら服の擦れや持ち物の音で誰なのか把握出来るのだが、いかんせんAが来てからは戦争もなかったし、真剣に聞く場面も無かった為にこちらもAの音に慣れていなかったのだ。
「ちゃんと聞いとけばよかったわ……」
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ぺんぎん☆ - はぇー神か(語彙力皆無) 応援してます！頑張ってください！ (2020年3月4日 23時) (
レス) id: 0f2863d128 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羅(プロフ) - zmさんの勢いが良くて笑ってしまいました…wwこの作品part1の時から好きなので体に気をつけて更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年11月27日 17時) (レス) id: 8d56014de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めん | 作成日時：2019年10月24日 2時
