*彼シャツならぬ赤司シャツ+ ページ46
青葉城西のマネージャー、赤司シャツを経験する⑵
髪の毛を乾かしレオ姉がポニーテールをしてくれて、ちょうどいいタイミングで赤司くんが戻ってきた。
赤司「A、一応A自分が持っている中で1番小さいサイズを選んできたんだが…これで大丈夫かい?」
『ごめんね、赤司くん。ありがとう。…でも、赤司くんの着替えの分は大丈夫?』
赤司「ああ、いつも多めに持ってきているから問題ないよ。」
『そっか…じゃあこれ、貸してもらうね?』
赤司くん…中学に入学してきた時は、今の私くらいの身長だったのに、大きくなったなぁと実感する。
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実「ふふっ、征ちゃん、彼シャツだね。」
赤司「…?なんだい、それは?」
実「彼シャツはねーー…」
赤司「なるほど。彼シャツと言うのか。
…ところで、実渕。」
実「ん?なぁに?」
赤司「Aの髪の毛…またやってくれないか?」
実「あら?Aちゃんのポニーテール姿にやられちゃったのかしら?」
赤司「…ポニーテール姿にも、だ。
俺もだけど…みんな中学時代からAには やられっぱなしだ…。」
実「Aちゃん、鈍感そうだもんねぇ。ま、そこも可愛いんだろうけど。…征ちゃんも苦労してるのね。」
赤司「ああ。人にTシャツを貸したのだって、Aが初めてだよ。」
いつの間にか通り雨は止んでいた。
『このTシャツ、赤司くんの匂いがする!いい匂い!
赤司くんもレオ姉もありがとう!部活がんばってね〜!ばいばーい!』
本人は何も知らず、のほほんと音駒に戻っていった。
赤司「はぁ…。」
実「…征ちゃん!ファイト!」
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作者名:真田レン | 作成日時:2017年9月22日 22時