ピース 〜人口増加の果てに〜 【ホラー】

１７、目線の先には ページ18

「陽、どうした？」

「翔・・・・後ろ」

震える声で陽がいい、後ろを見てみると一人の男が刃物を振りかざし、奇声

を上げながらこちらへ走ってきている。

突然のことに翔は頭が回らなかった。

「・・・・もしかして俺たちが狙われているのか？」

「かもしれねえ」

男の手に握られているのは、よく見ると刃物ではなくかなづちだった。

あんなもので頭を殴られたら、ひとたまりもないだろう。

「あ・・・あ・・・ああっ」

がたがたと足が震え、止まらない。

しかし、ある決心が芽生えつつあった。

(―俺はこのままころされるのか？)

距離は５０メートルもない。

(いや、違う。ころされるまえに・・・・)



―ころすんだ―


誰かが、どこかで囁いた気がした。

翔は気がつけばゆっくりと刃物を目の前に掲げていた。

次の瞬間翔はそのまま走り出していた。

「ちょっ、翔待てって！」

止めるのも聞かずに、翔はもう男に切りかかっていた。

その姿は、まるで獣を襲う人間だった。

１８、一日目、終了→←１６、ころされたのは

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す