-20話- ページ22
______駅前。
『カネキくんん...お腹が全然治んないィ、』
カネキ「わわ...大丈夫?」
今現在、駅前でAくんと二人、トーカちゃんを待ってるところだ。
遅刻するなといった本人がなかなか来ず、待ち疲れたAくんが、
僕の背後から抱き着き、全く離れようとしない。
どうやら腹部の傷が一向に治らないらしい。肉は食べていないみたいだ。
カネキ「そういえばAくん?いつもの服はどうしたの?」
『嗚呼...破れた。だから代わりにヨモさんからこの服貰ったの。』
黒のフード付きトレーナーは、Aくんにはまだ大き過ぎるようで
袖もダボっとしていた。でもニット帽は相変わらず健在中。
カネキ「すごく似合ってるよ。かっこいい。」
『ふぉあ...っ、うう、カネキくんに褒められたよぉぉ...カネキくんんんん』
カネキ「苦しい苦しい...っ、」
トーカ「お前ら何引っ付きあってんの?」
カネキ「トーカちゃんっ...!」
『カネキくんが大好きだから、引っ付いてる。』
トーカちゃんは心底呆れたように溜息をついた。
そして「行くよ。」と先導して前を歩き始めた。
Aくんも体を離し、その後ろを続いて歩く。僕も二人を追い掛け走り出した。
--------
トーカ「失礼しまーす。...あっれ?ウタさーん?留守かな。」
『ウタさーん、どこに居るの?ウタさーん、』
店に入るなり、二人はその“ウタさん”という人物を探し始めた。
カネキはふと、布の被された謎のモノを見つけた。
そしてその布を捲り上げると_________
ウタ「ばあ、」
カネキ「ΣΣうわぁああああッ!?」
トーカ「......、なぁにしてるんですか。ウタさん。」
ウタ「脅かそうと思ってね?」
『ウタさぁぁぁぁあッんんんッ、』
Aは両目を輝かせウタに容赦なく飛び付いた。
ウタはそれを楽々と抱き止める。
ウタ「元気だねェ。あれ?服変えたの?なんか見たことある服だけど...似合ってるよ。」
『ありがとうございますっ、』
ウタ「ふふっ、えっと...Aくんとそこの彼のマスクでいいかな?」
トーカ「はい。カネキは始めてのマスクで。
Aはヨモさんとの戦闘で壊しちゃったので、変えたいって。」
ウタ「ん、了解。...じゃあカネキはそこに座って。Aくんは後で測ろうねー。」
『はーい。』
カネキ「よろしくお願いします。」
--------
413人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイン - 最後まで読んで「続く」見て、独り言で続けって言っちゃった (2019年1月26日 16時) (レス) id: a956189dd3 (このIDを非表示/違反報告)
ダメ天使 - すごく面白くて一気に読んじゃいました!!続き楽しみにしてます。 (2018年2月8日 10時) (携帯から) (レス) id: 89fc855d6c (このIDを非表示/違反報告)
黒氷雨(プロフ) - 林檎。さん» そそそそ、それは奇跡…いや運命に近いですね!w。ありがとうございます!これからも更新頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年7月19日 21時) (レス) id: 5e51351d8b (このIDを非表示/違反報告)
黒氷雨(プロフ) - 稀羅さん» ありがとう!そう言っていただけますと、とても励みになります!頑張ります! (2017年7月19日 21時) (レス) id: 5e51351d8b (このIDを非表示/違反報告)
黒氷雨(プロフ) - 輝夜さん» 最近亀更新ですみませんでした!応援ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2017年7月19日 21時) (レス) id: 5e51351d8b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒氷雨 | 作成日時:2014年7月17日 9時