狂人 2 ページ4
ダディがうちの眉間に銃口を当てたままぶつぶつと何かを呟いている。いやまぁ聞こえてるんだけど。「うるせぇ」「黙ってろ」「それは俺ちゃんが決める」とか…。多分、中にいる人格はうちを殺せって言ってて、ダディはそれを拒否してる。うちも何か行動を起こした方がいいかな…でも動くの辛いな…
どうしようと悩んでいると、急に拳銃を握るダディの手に力が籠った。やばいと思ったが、ダディは銃口をうちの眉間から外し、壁に向かって銃を撃った。殺さないってことになったんかな…
「こいつは俺の娘だ。確かに言うこと気かねぇ手のかかるガキだけどな、俺ちゃんにとってはスパイディの次位に大事な奴なんだよ」
「あ、スパイダーマンには負けちゃう？」
「当たり前だろ！スパイディは俺ちゃんの憧れだぜ？」
「娘が憧れに負けちゃうか〜」
ニヤニヤと笑いながら言ってるつもりだけど、やっぱりちょっと残念。ダディがどれだけスパイダーマンの事を大事に思ってるかは知ってるけどね。それでも一応娘な立ち位置のうちより大事ってうちを前に行っちゃうか〜…そっか〜。…ってか
(うちの中にまだ悲しいとか残念とか、そんな感情あったんだな)
そんな感情、捨てられてすぐに捨てたと思ってたけど…。愛情をもらって欲が出たか。ダメだ、こんな感情はダディの仕事の邪魔になる。
「それよりさ、ダディ。うちはいつになったらスパイダーマンに会わせてもらえるわけ？」
「…」
「ダディ？」
「Aは俺ちゃんと違って一般人だからな、その感情はわざわざ捨てなくていいと思うぜ？」
頭を撫でられながらそう言われる。そして、すぐに気付いた。うちの心読まれた…！！吹き出し読まれた…！！ぼっと顔が熱くなり、ついダディの手を振り払ってしまう。
「やめてよダディ、うちはもう子供じゃない。そう言うのは割り切るお年頃だよ」
「俺ちゃんがこぉんなに愛情込めて育てたんだから欲だって出てくるわな。好きなだけ我儘言っていいんだぜ？Pretty girl？」
「うちはもう！！女の子って年じゃないだろ！！」
「ティーンはガールだよ」
また頭を撫でられる。確かにティーンはまだ子供か…くっそ。むすっとしながらも大人しく撫でられていると、ダディがふと呟いた。
「そろそろ会わせてもいい頃合いか」
「…は？」
「俺ちゃんスパイディに銃ぶっ放して以来警戒されててAを紹介できなかったんだよな。そろそろ警戒薄れてきてるしスパイディに会いに行くか」
マジか
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ヒナ - 更新停止してるの知って悲しい…(´；ω；｀)めちゃくちゃ好きです!! (2022年11月3日 23時) (
レス) @page5 id: 44cbacd699 (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なんなんこれ…等とみが深い。更新待ってます (2020年7月25日 1時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 飛鳥さん» ありがとうございます〜！コメント嬉しいです！更新頑張りますね！！ (2019年5月31日 0時) (レス) id: ff50095a58 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - デップー大好きなのでこの小説とても嬉しいです！作者様の無理のない程度で更新頑張ってください！ (2019年5月25日 21時) (レス) id: e991a9fa95 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 不登校の自殺志願者さん» こちらの作品でも！？ありがとうございます！！デップー性格難しくて上手く表現できてるか不安だったので嬉しいです！コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2019年5月18日 14時) (レス) id: ff50095a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rio | 作成日時：2019年5月1日 21時
