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Episode142 ページ47

ラファエル、カリオストロの尽力によって双子の治療は着々と進められていく。今まで経験したことのない手探りの治療に、二人とも精神的に疲労が蓄積していく。

「ふたりとも、珈琲はいかが?気を利かせた団長が持たせてくれたんだ」
「おお…さすが団長だぜ。それじゃ、もらっちゃおうかな〜☆」
「あぁ、頂こう」

三人でつかの間のブレイクタイムをとる。張りつめていた気がほぐれ、再び集中できるぐらいに体力が回復する。

「今、どういう状態なんだ?」
「損傷部を回復させるために俺様の魔法とラファエルの医癒の力を使って何とかしてる。だが、いくらお前の力で安定したとはいえ、ケイオスマターは不滅を滅する力…アバターの特性がなけりゃ、厳しいだろうな…」
「アバターの特性…」

ふと、Aが双子の元に近寄る。

「回復できればいいんだな?回復した後…破壊衝動を抑え込む方法はあるのか?」
「あるにはあるが…お前、何する気だよ」
「アバターの力なら僕も持ってる。けど、僕も暴走する可能性がある。アズとイスを抑え込むのはカリオストロに任せるからラファエルは僕が暴走する前に何が何でも気絶をさせるんだ」
「お、おい…それじゃお前の身体の負担もやばいぜ」
「任せろ。ミカエルにボコボコにされるより怖い事はない」
「…はっ。いいぜ、のってやるよ」
「…任せたぞ」

すぐさま、カリオストロが術式を展開する。カリオストロの合図でAがアバターの力をアズとイスに流し込み、回復の兆しが見られた瞬間、ラファエルはAを気絶させる。

「いいぜ!やってみろ!」
「あぁ!」

先ほどと同じように羽に触れると、今度は黒色の光があふれる。同時にAの羽が勝手に顕現し、黒く輝くのだった。

「…ッ…クソ…思ったより…制御できねぇぞ…」
「おい、大丈夫かよ?一旦やめるか…」
「いや…ラファエル、きっちり準備しとけよ!」

それだけいうと、Aは両手で力を流し込む。大きな力はやがて双子の身体を回復させる。

「ラファエル!!」

Aが叫ぶと同時に、ラファエルはAの首筋に強く衝撃を与える。同時に、カリオストロによって双子にそそがれたアバターの力を抑え込み、封印される。

「…はぁ。俺様にしては丁寧にやったつもりだが…Aはどうだ?」
「気は失っているが、無事だろう」
「そうか。ったく…どいつもこいつも無茶しやがるぜ」

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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月13日 19時

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