Episode145 ページ46
「ふい〜…やっと外に出てきたぜ…」
「まずはご飯を食べないとですね!」
「いや…ご飯は移動中に食べる。アズ達を早く見たいんだ」
「ったくよぅ…これじゃAが先に倒れちまうぜ!」
そういうと、ビィはいつの間にか用意していた袋包みを手渡す。
「これは…」
「お昼ご飯をローアインに頼んでお弁当にして貰ったんだ!」
「団長…ありがとう」
力ない表情だったが、確かにAは笑うのだった。そして、ラファエルとカリオストロの元へやってくると、すぐにアズラエルとイスラフィルのいる場所へと飛び去るのだった。
「ふふ、本当に仲間想いなんだから…」
「あれがAの弱さであり、強さだ。サンダルフォンに羽をくれてやって死んだと聞いた時は何度悔やんだか…」
「ミカちゃんが一番仲が良かったものね。妹みたいでうらやましかったわ」
「妹…か」
嬉しそうに笑うミカエル。ガブリエルも内心ではAの事を人間でいうのなら妹なのかな、と思う時期もあった。
「…本当に、強くなったわね」
「心がもう少し成長するといいんだが…」
「うふふ…泣き虫は治らなさそうよ?」
一方で、アズラエルとイスラフィルのいる場所へとたどり着いたA達。
「…これは思ったよりひどい状況だ」
双子はアバターに散りこまれ、なおかつ虚無に侵食されてされことによって回復はこんなんを極めていた。
「まさか…ミカエルの目の前で死のうとしたんじゃ…」
「ミカエルの話によれば…双剣で自分からイスラフィルって奴の思念が残っててやったってよ…胸糞悪い話だ」
「…この見た目はどうすることもできないか。なら、せめて生き永らえさせる方法を探すか」
先ほどまでの気弱なAはどこへやら。すっかり顔つきが変わり、双子を救おうと奔走する。
「ここのコアに僕の力を流せば多少は安定するか…?破壊衝動ならなんとかなるかも…」
「天司ってのは何でもアリかよ…俺様が責任とってやる。やってみろ」
「あぁ」
Aはアズラエルの羽に触れると、目を閉じる。徐々に羽は発光していき、光が落ち着いたころにはケイオスマターの力は安定するのだった。
「あとは…この傷の再生だな…」
「お前…本当に成功するなんて…とんだ化け物がいたもんだな…」
「ちょっと生体とかそういうのは得意なんだ。でもさすがにこれ以上の事はわからない…」
「任せろ。後は俺様がきっちり何とかしてやるぜ」
「あぁ、頼んだよ。お師匠様」
「あ、あぁ…」
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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月13日 19時