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Episode104 ページ5

パンデモニウムの頂へと走るA達。ようやく辿り着いた最上階だったが、異様な光景が広がっていた。

「はぁ…はぁ…着いたぜ、ここに堕天司がいるのか?」
「あぁ、だが何か様子が変だ…門である筈の遺跡が粉々になっている」
「僕が監視していた時は、こんなことはなかった…やはり、何かあったのか…?」
「なんだか気配も微妙ですね…色々まぜこぜになってて目が回りそう」

一行は警戒しながら辺りを見回す。

「奴等の策略の一環か、境界の崩壊現象で力場が狂ったのか――……ッ!?」
「今のは…!」

突如、巨大な力が生まれる。やがて膨らんでいくその気配にサンダルフォンとAは顔を険しくする。

「お、おい、サンダルフォン?A?」
「まさか・…この急速に膨らむ気配は…」
「誰だかわかるんですか?どんどん萎む気配もありますけど…」
「俺にはわかる…来い、特異点達!」

サンダルフォンは言うが早いか否や、走り出す。しかし、Aはそこで立ち止まる。

「…Aさん?」
「先に行っててくれ。すぐに追いつく」
「あ、おい!?」

どこかへ飛び去って行くAに構う余裕もなく、先に行ったサンダルフォンをグラン達は追いかける。頂上で広がっていた光景は、誰も予想のつかないものだった。

「残念…オレを取ってもゲームは終わらない。王はちゃんと生きてるんだぜ?」
「ヌウゥゥゥ…」

不敵に笑うベリアルと、得物に貫かれ、苦しむ黒衣の男。そしてその得物を振りかざすのは――

「ルシファーァァァ…!」
「フン…この身体はルシフェルのものか」
「貴様…!まさかここで覚醒するとは…」
「ずっと半覚醒状態ではあった。いわば意識と無意識の狭間だ。お前も直にわかる。その傷では滅びるより他ない」

黒衣の男から得物を引き抜く。

「ガハッ…!」
「…」
「おはよう、ファーさん…だがなかなかの寝坊だぜ?」
「普通に起こせ。煩すぎてあまりにも不快だ」
「普通だと起きなかったんだよ。派手に騒音を響かせないとね」
「その結果、お前も重症か。相も変わらず使えん奴だ」
「ハハハ…でもオレが一番、体を張ったんだぜ。ちょっとは労ってもいいんじゃない?なぁ、サリィ?」
「う…うぅ…」

サリエルごとベリアルを貫く黒衣の男の攻撃によって、サリエルは重症となっていた。そして、ベリアルも虚無の力により傷は再生ができずにいた。

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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月13日 19時

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