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Episode35 ページ48

「「おかえり!!」」

団員に迎えられ、改めて無事であることに安堵する。変える場所のある事、待っていてくれる仲間がいることに感謝する。

「ただいま」
「お、なんかAの顔が和らかいな」
「ほんとだ!なんだか、ほんわかしてるわ!」
「なんだよ、いつも険しい顔してるみたいじゃねぇか」
「フフ、それはどうかしらね」

団員にからかわれそっぽむくA。しかしすぐにこらえ切れずに笑いだす。

「なんか、こんな間抜けな会話、楽しいなんて思うの初めてだ」
「ま、間抜けぇ〜!?」
「あら、心外ね」
「まぁまぁそこらへんにしとこうぜ。A、ミカエルさん達が呼んでるぞ」
「わかった」

ラカムに案内されて部屋に向かう。中に入るや否や、視界がふさがる。

「うわっ!?」

誰かに抱きしめられたのだと気づいて、そして相手が誰か察する。

「ミカエル…」
「貴様、途中で気配が消えた時は焦ったんだぞ!」
「疲労はたまるものでして…」
「それを考えろと何度も言っておる!」
「う…」
「…此度の事、大儀だったぞ」
「ありがとう」

ようやく離れたミカエル。部屋の中には四大天司とサンダルフォンが待っていた。

「ただいま」
「あら、ずいぶんと可愛い笑顔になったわね」
「さっきも言われたなぁ…エウロペには敵わないよ」
「そのエウロペ…私達の使徒が今は見張ってくれてるわ」
「なるほど」

席に促され座る。するとカップが差し出される。

「珈琲でも飲みながら話をしよう」
「ありがとう」

カップを受け取り、全員が席に着く。まず口を開いたのはミカエルだった。

「サンダルフォン、仕切ってみよ」
「お、俺がか…?」
「妾達は貴様の部下なのだ。天司の軍勢は貴様が率いているのだぞ」
「…わかった。それでは、各地戦況の報告と今回あったことをまとめる。それぞれのあったことを話してくれ。まずは…ウリエル」
「なら俺からだな。俺はルーマシーとメフォラシュに行ったが、ルーマシーは土のコアの獣…ユグドラシルが、メフォラシュは星の民の血族がすでに行動していた。人々にそれほど被害は出てないみたいだぜ」
「ではガブリエルは」
「私はアウギュステと霧に包まれた島にいったわ。アウギュステも傭兵さんが動いていたし、災厄も経験してるからかそこまで被害は大きくなかったわ。霧に包まれた島は…ゾンビや幽霊ばかりで特に被害もなかったわ。けれど、何をもとに幽世の存在がくるかわからないから一応警戒はしておいたわ」

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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお!ありがとうございます!家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます!もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…!二人と仲良しな主人公が見たいです!ぜひ!!ご検討ください!! (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月29日 23時

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