Episode34 ページ47
四騎士ならびにアグロヴァルに加護の効果を説明し、付与する。
「さっき、Aの体力が失われるといっていたが…」
「顕現をしないだけ随分と楽だ」
「しかし、寝れないのでは」
「大丈夫だ。僕をコケにして嘲笑った堕天司は二千年以上眠らなかったんだ…数日ぐらい、どうってことはないよ」
「そう…か」
一通り力を理解した騎士達は、それぞれ武器を手に、試してみる。爆発的な力の流れに飲まれそうになりつつ、徐々に扱えるようになっていく。その様子を眺めていたAは満足そうに笑う。
「今、どのくらい強いか自覚あるか?」
「い、いや…」
「真龍ファフニール程度、一撃で倒せるぞ」
「なっ…ッ!?」
「おい…なんだその力は」
「僕なら睨むだけで黙るだろうな。各地にいる真龍…アルスターのディアドラ、いや…スカーサハや、竜の巣のメイブ、フレイメルのドゥルジ…多くの竜よりは力を持つ。けど、制限もある。力を使いすぎれば自分の体の魔力を媒介にしている以上、負担がかかる。フルで戦ってもって1日だろう」
「それでは…」
「だからこそ、束ねる立場のあるお前らに頼んだんだ」
Aの言葉に納得いった様子のジークフリートとパーシヴァル、そしてアグロヴァル。残りの三人は首をかしげる。
「俺達は指揮をする立場…であれば、俺達が戦わずとも指揮をして効率よく倒せるということか」
「ご名答。氷皇、優秀な弟だな」
「ああ、我の弟だからな」
「兄上…」
僅かに口を誇ろばるパーシヴァル。
「僕はすぐに団長のところに戻る。ミカエル達も心配してるだろうしな」
「そうだな。それじゃ小型艇を出そう」
「助かるよ」
ランスロットの計らいによりAは体力を温存したままグランサイファーへと戻る。
「ありがとう、ランスロット」
「こちらこそ、感謝に堪えないよ。あ、そういえば、またケーキ食べに行きたいんだけど、パーシヴァルが苺のケーキが気になってたから、またお願いしてもいいか?」
「…フフ、わかったよ。それじゃ、健闘を祈る」
「ああ!」
グランサイファーに乗り込み、ランスロットと別れる。振り返るといつの間にか多くの仲間が集まっていた。
「よう、お疲れさん」
「フフ、これでようやく皆無事でそろったわね」
「ハハ…そこまで僕、今回無茶した覚えはないんだけど」
「Aはいつだって無茶の塊だからなぁ」
「なんだよそれ…」
「何がともあれ…」
「「おかえり!」」
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお!ありがとうございます!家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます!もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…!二人と仲良しな主人公が見たいです!ぜひ!!ご検討ください!! (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月29日 23時