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Episode31 ページ44

フェードラッヘは落ち着きを取り戻し、徐々に国が動き始める。そして全空の幽世の魔物の掃討が完了するまで、さほど時間はかからなかった。

「…で、対策を考えないとな」
「まずは見分け方…実質Aだけとなると…厳しいな」
「あらぬ疑いもずいぶんと生んだ。俺は兄上に幽世の存在について話を聞いたが…奴らは人間の心の隙に入り込み、現れる。とすれば、俺達も例外ではなく狙われる」
「あ、そういえばこの丸印ってなんだったんだろうな」
「俺もあるぞ」
「おそらく目印だろう。敵と味方のわかるAだ。おそらくそうやって判断していたのだろう」
「へー…やっぱAってすげぇんだな」
「何を感心している駄犬」
「あ、パーさんまた駄犬って…」
「だからパーさんというな!」

言い合いを始める二人を放置してランスロットとジークフリートは話し合いを続ける。サンダルフォンがグランと連絡を取りに行き、Aは眠っている今、人間の力で何とかするしかない。

「しかし、やはり紛れ込まれたら厄介ですね…」
「目が赤い、という特徴だけではない…」

ようやく決着のついた喧嘩。結果はパーシヴァルの鉄拳によってヴェインの泣き言で終わる。

「で、やれることは一つか…」
「今わかる敵を倒す、か」

ジークフリートは自分が操られている間の記憶をたどる。しかし、これといってはっきりとした記憶は残らない。

「…やはり、丸のある者を中心に動くしかないか」
「くそ〜…Aに任せっぱなしってのが口惜しいぜ」
「そういえば…パーシヴァル、Aに借りた武器で幽世を切るとき、色が変わらなかったか?」
「…ああ、そうだ」

思いついたようにランスロットが言う。

「…もしかして、それで見分けがつくんじゃないか?」
「ええ!?じ、じゃあ…Aにたくさん武器を作ってもらえば…」
「いや、無理だ」

ヴェインの言葉を遮るパーシヴァル。

「なんでだよ…」
「おそらく、武器の長時間の顕現は負担がかかるのだろう。あのAがあれしきで体力が尽きるとは思わん。複数の長時間…それも、天司の力を利用したとなれば、Aの身を切り分けているようなものだ。現実的ではない」
「ちぇ…いい考えだと思ったんだけどな」
「…いや、完全に不可能ではないかもしれないぞ」

ジークフリートの言葉に全員が注目する。

「それって…どういう意味ですか?」
「武器の顕現に体力を使うのであれば、加護を既存の武器につけてはどうかと思ってな」

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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお!ありがとうございます!家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます!もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…!二人と仲良しな主人公が見たいです!ぜひ!!ご検討ください!! (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月29日 23時

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