Episode18 ページ31
「敵の主な攻撃は先の戦いのアズとサリエルの武器のように、虚無の力だ。攻撃を受ければ基本回復はしない。人間である団長達は死にかかわるから受けないこと。サンダルフォンも、死ぬ可能性がある、という事を忘れないこと。唯一、虚無に通用するのがアバターの回復力だ。だけど、それも一定を超えると死ぬ。あいつらは基本的に雑魚は団長程であれば余裕だ。ミカエル達も抑えてると思う。で、一番重要なのが…見分け方だ」
Aは紙に人型を核と、目に丸を付ける。
「まず、特徴として虚無の力を持つものは目が赤くなる。サンダルフォンとか地が赤いといっても、おそらく見ればわかる。ただ、目を見られることを避けるように行動してくる。だから…」
Aは羽を顕現させると、数枚むしる。一人一枚手渡すと、改めて紙に視線を落とす。
「僕の羽はカラの天司だ。だから、虚無の力にも反応する。羽が黒くなれば、そいつは幽世の連中だ。仲間に成りすましたい連中はおそらく近づく。そこがチャンスだ。仲間だとわかったら…」
ペンを出したA。腕に何やら書き込む。
「これは…?」
「輪だ。つまり、天司の軍勢であることを表す。できる限り見えない場所に書くのが好ましい。だからルリア、君は布を巻いておくんだ。ビィもね」
「はい!」
「おう!」
「こうして仲間を増やしていき、虚無は討っていく。おそらく、四大天司にもそのうち…いや、もうすでに化けてるかもしれない。そうしたら信じるのは勘だ。仲間を攻撃する、疑うと考えるじゃない。仲間が危ないから確かめる、というのを忘れないように」
一通り説明を終えると、Aは顔を上げる。
「フェードラッヘにはもうすでに幽世の連中が居ついたと思う。けど、ミカエル達にこのことを伝えるほうが先決だ。だから、別れたいと思う」
「どうやってわかれるんですか?」
「まず、団長達はこの船に紛れ込んでいないかを探る。決して、なんの丸かは伝えない…お守り、だとでも言って。そして見つけ次第、殲滅をする。僕とサンダルフォンはフェードラッヘで同じ事を繰り返す。まずは国王と氷皇を救う。それからあの竜の騎士どもを見つける…いや、ランスロットには僕の力で印をつけてあるから居場所は特定できる。それで…いいか?」
「はい!任せてください!」
「…それじゃ、丸を書こうぜ!」
ペンをとろうとしたビィの腕をつかむ。
「お前は、違うよな?」
「なっ…」
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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお!ありがとうございます!家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます!もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…!二人と仲良しな主人公が見たいです!ぜひ!!ご検討ください!! (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月29日 23時